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長官級会談、15日からソウルで

韓国側提案に北韓が異例の即応



 【ソウル】韓国と北韓は、今年3月に北韓側が一方的に延期した第5回南北長官(閣僚)級会談を15日から18日までソウルで開催することで、6日合意した。閣僚級会談の再開は、昨年12月に平壌で行われた第4回会談以来、約9カ月ぶり。

 政府は同日午前10時、板門店連絡事務所を通じて、南北長官級会談の韓国側首席代表名義で、北韓側代表団長に電話メッセージを送り「北側が、6・15南北共同宣言の精神に沿って、南北当局間対話の早期再開を提案したことを歓迎する」として、このような会談日程を提案した。

 これに対して、北韓側は異例の素早い反応を示し、数時間後の午後3時に韓国側の提案に同意する内容の電話メッセージを送って来た。

 今回の当局間会談を契機に、南北関係や北韓・米関係が再び対話基調に戻るかどうか、注目されている。北韓は、中国の江沢民総書記(国家主席)の北韓訪問(3ー5日)を前日に控えた2日、林東玉・祖国平和統一委員会副委員長の名義による林東源・統一部長官宛の放送発表文で、「南北当局者対話を早期に再開するよう」提案していた。

 統一部関係者は「今回の会談では、京義線鉄道の連結・復元、開城工業団地、金剛山陸路観光、経済協力4大合意書の発効、離散家族面会所など、すでに合意しながらもこれまで実行に移せなかった懸案をどう履行するかについて話し合うことになるだろう」と述べた。

 この他に政府は、金正日・北韓国防委員長のソウル答礼訪問を主要議題とし、北韓側の立場を打診するものと見られる。


(2001.09.12 民団新聞)



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