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共生社会実現へ意欲

全朝教大阪が30周年式典



 【大阪】日本の学校に通う在日同胞の子どもたちに民族教育を推進している日本人教師で構成される「全国在日朝鮮人教育研究協議会(全朝教)大阪」が発足30周年を迎え、先月30日に大阪市立中央青年センターで、関係者350余人が参加して記念集会を開いた。

 宮木謙吉全朝教大阪事務局長は「多民族・多文化共生の未来を学校から」と題した基調報告の中で、「この10年間をふりかえり、府外教の設立や民族学級の制度化という大きな成果があった半面、進路指導などにおいては課題を残したまま」であると強調した。

 「民族学級というアイディア」と題したシンポジウムでは、30年前の本会呼びかけ人の一人・市川正昭さんをはじめ、朴正恵さん(大阪府民族講師会共同代表)、金光敏さん(民族教育促進協議会事務局長代行)、印藤和寛さん(全朝教大阪代表)らがパネラーとして発言。71年に「公立学校に在籍する朝鮮人子弟の教育を考える会」の結成を呼びかけた市川さんは「通名を使って民族を隠していては、日本人生徒との真の友情は生まれない。堂々と本名で生きられるよう指導することが真の民主教育であり、学校全体を変えることが日本人教師の課題」と当時の思いを語った。

 第2部では、韓国伝統舞踊・柳会(ポドルフェ)の車千代美さんが「民族の心と中学、高校生の頃」と題した講演と僧舞、サムルノリなどの民族舞踊を披露した。


(2001.09.12 民団新聞)



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