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「韓国に帰れ。皆たたき殺す」

奈良・同胞への暴言事件で当事者が謝罪



 【奈良】在日韓国人の建設業者に対して「朝鮮人や韓国人がおるから日本人に仕事がない」と決めつけ、力づくで組合から排除すると暴言を吐いて波紋を広げていた奈良県吉野郡川上村建設組合の前組合長が、このほど当事者の朴喜鳳さん(80)=民団奈良県地方本部顧問、朴本組代表=に謝罪、和解が成立した。

 朴さんに代わって前組合長の民族差別発言に抗議、奈良県建設業組合や川上村村長など関係機関8カ所に質問状を発送するなどしてきた民団奈良県地方本部(李道永団長)によれば、県建設業協会と川上村役場の関係者が8月7日、同本部を訪れ、朴さんを前に前組合長への1カ月間の指名停止処分と再発防止のための行政指導を約束したという。同時に前組合長も文書で謝罪文を提出したため、和解が成立した。

 前組合長は、伊豆・横浜方面を回る組合の慰安旅行中の6月2日未明、「おれが組合長をしている限り、朝鮮人のお前に工事の指名をして仕事をさせることは絶対ない」「韓国に帰ったらいい。それでなかったら皆たたき殺す」と朴さんを脅迫したとされる。思い悩んだ末、朴さんは吉野署に告訴するとともに身辺保護を申し入れていた。


(2001.09.12 民団新聞)



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