【兵庫】民団兵庫県本部(具謨俊団長)は「新しい歴史教科書をつくる会」が中心となって編さんした歴史と公民教科書を採択した西宮市内の私立甲子園学院中学をこのほど訪れ、採択の見直しを求める要望書を手渡した。地元民団西宮支部からは鄭甲一支団長が同席した。
同本部は、扶桑社版教科書が「アジア諸国との信頼と相互理解を深めるのではなく、不信と反発を増幅させた」と指摘、「地域社会を構成する住民」の立場から憂慮の念を伝えながら、採択の理由をただした。
これに対して学校側は「いちばん客観的な教科書と判断した」と述べ、今回の採択を見直す考えのないことを明らかにした。ただし、来年度1年間使って、不都合な問題が見つかれば見直しもあり得ると含みを持たせた。
(2001.09.12 民団新聞)
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