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故朴初月さんを偲び追悼公演

門下生が9/22に東京で



 韓国の重要無形文化財第5号パンソリ保有者で、83年に死去した故朴初月さんの追悼日本公演「東便制パンソリの旅」が22日、東京・荒川区の日暮里サニーホールで開催される。

 同公演は、韓国パンソリ保存研究会関東支部支部長で、2001年南原春香国楽大会カヤグム併唱部門最優秀賞受賞の金福実さん、重要人間準文化財の南海星さんと趙通達さんをはじめ、重要人間文化財履修者の門下生が出演する。

 演目は、「カヤグム民謡併唱」「伝統サルプリ」「パンソリ」「沈清歌中短幕劇(ペンパ伝)」などが披露される。

 パンソリは大きく分けて東便制と西便制の2流派がある。朴さんは東便制の第一人者の一人。10代で「少女名唱」と呼ばれるほど天賦の才能に恵まれ、パンソリの才能を花開かせた。植民地時代にソウルに上京し、本格的に唱劇運動に取り組み、林芳蔚さん、朴貴姫さんらと共に全国で公演を行った。解放後は、3人で「女性国楽同好会」を結成し、伝統的なパンソリに基づく正統派唱劇を追求し、55年に同じメンバーによって、名門「国楽芸術学校」の前身である「韓国民俗芸術学院」を設立した。

 64年に重要無形文化財第5号パンソリ保有者に認定、79年ソウル市文化賞受賞。83年死去(66歳)、翌年、大統領勲章が追贈された。

 午後6時、料金5000円(全席指定)。

 問い合わせは、金福実国楽研究所(03-3806-4852)、(0424-86-8129)。


(2001.09.12 民団新聞)



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