民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
在日同胞3世Kリーガー

鄭容臺(浦項)が優勝争いに大抜擢



2軍での活躍が認められ、
1軍入りした鄭容臺選手

■□
在日大韓蹴球団出身のMF

 昨年12月に結成した在日大韓蹴球団出身の在日同胞3世Kリーガーが著しい成長を見せ、1軍リーグで大活躍を見せている。今年1月に韓国プロサッカーの名門チーム、浦項スティラーズに入団した鄭容臺選手(23・MF)だ。

 鄭選手は愛知県出身の在日3世。子どものころからサッカーを始め、小・中・高と地元の朝鮮学校サッカー部で主力として活躍。全国の朝鮮高校でも最もレベルが高いと評価されている愛知朝鮮高校のエース的存在だった。朝鮮大学を卒業後、昨年12月に結成した在日大韓蹴球団の一員に加わっていた。

 昨年10月の韓国国体(釜山)でも在日同胞代表として出場。ゲームメーカーとして活躍し優勝の原動力となった。

 そのときの活躍ぶりを浦項スティラーズの崔淳鎬監督らが視察。素質と将来性が認められ、まずテスト生として浦項に入り、今年1月1日に正式契約し入団した。

 鄭選手は今年4月開幕の2軍南部地区リーグでレギュラーとして出場。各試合でゲームメーカーとしての役割を果たし、チームの首位独走に大きく貢献してきた。

 この活躍に崔監督が注目し、8月からの1軍リーグ(ボスコ杯)第2ステージを前に若手成長株の筆頭として1軍に上げた。崔淳鎬監督は「1軍で使うには、まだ時間がかかると思っていたが、予想以上の成長力。いいセンスを持っている」と絶賛している。

 チームは現在5位だが、首位釜山(勝ち点32)との勝ち点差はわずか4。シーズン通算でも3差で、熾烈な優勝争いを競っている。チームとしてもこのように大切な時期での1軍抜擢だけに、崔監督の鄭選手への期待度の高さがうかがえる。

 9月からレギュラーとして出場している鄭選手は「せっかくくれたチャンス。とにかくチーム優勝のために全力でがんばる」と意気込んでいる。


(2001.09.19 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ