民団新聞 MINDAN
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思わず踊り出すハルモニ・ハラボジ

民団各地で恒例の敬老会



故郷の民謡に合わせて踊りに興じるハルモニら
(民団西東京本部会館で)

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婦人会オモニの手作り韓国料理も

 「敬老の日」の15日を前後して各地の民団などでは管内のお年寄りを招いて敬老祝賀会を開いた。同祝賀会は恒例のもので、本部や支部などが独自に企画し、韓国の民謡やチャンゴ、歌謡ショーと食事でもてなし、楽しく一日を過ごしてもらいたいと開催した。 各地の敬老祝賀会では、ほとんどが本部や支部の婦人会のオモニが作ったチヂミ、キムチ、シルトック(餅)、蒸し豚、ナムルなどの手料理が並んだ。中には4日前から仕込んだ「自慢」のユッケジャンスープを提供した所もあり、「おいしい」という声が聞かれた。

 また、カラオケや民謡、民族舞踊なども披露され、お年寄りたちの目と耳を楽しませた。民謡やチャンゴのリズムが流れると、決まってハルモニ、ハラボジ達が時間の経つのも忘れて踊り出す光景は恒例のもの。敬老会を準備した本部や支部の役員もお年寄りが楽しんでくれる姿を見てほっと一息つくところだ。

 今年、三重の桑名支部では、支部会館建設3周年を記念して、地域に住む日本のお年寄りも招待した。地域共生のためにお年寄りの交流も測ろうという企画だった。

 開催地区の多くが70歳以上のお年寄りを無料招待した。主催側では「70代と言えば、生まれた時がすでに日帝時代で、青春のほとんどを植民地下で暮らしてきた人たち。解放後も在日同胞の2世を育てるために身を粉にして働いてきた在日同胞の中で最も苦労した世代」とできる限りのもてなしで対応していた。

 同胞社会の敬老会は、「としよりの日」という名前で1954年に制定された当時から行われていたといわれる。

※関連記事と各地方の敬老会は別掲


(2001.09.19 民団新聞)



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