民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
デイサービス「東京トラジ会」

善意の輪に支えられ定着



ビビンパの食事を楽しむ同胞お年寄りたち

■□
同胞有志が食材提供、輪番でボランティアも

 都内では数少ない在日同胞高齢者向けミニ・デイサービスセンター「東京トラジ会」(金日権代表、東京豊島区)が、1世の憩いと交流の場として定着してきた。現在、20人近いお年寄りが登録しており、毎週木曜日に開かれる例会に集い、一緒に食事を楽しみながら余暇活動の場として活用している。

 食事の世話は在日2世の文春子さん(文京区在住)をはじめとする多数のボランティアによる輪番制。米は会の趣旨に賛同した民団関係者が自主的に提供している。食卓にはスープ、キムチなど心づくしの料理が並ぶ。このほか、会に集うメンバーが自発的に食材を持参してくるときも多く、その都度、メニューに加わる。

 食事の後は思い思いに語らい、絵や歌、踊りなどを楽しむ。男性会員代表の姜順礼さんは、「家で対話するのはテレビだけ。ここにくれば故郷の人たちと対話できる。私にとって生きるうえでの宝かもしれない」と話している。

 お年寄りの抱える様々な悩みに謙虚に耳を傾けるのも金代表の大切な役目だ。金代表は「お年寄りが数時間楽しむだけの場にはしたくない。それぞれのニーズが満たされ生きがいを得られる場にしていきたい」と話している。

 「東京トラジ会」は毎週木曜日、正午から午後5時まで。連絡先はTEL03(3946)5963。


(2001.09.19 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ