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金大統領、国民向け談話発表

「テロ」を厳しく糾弾



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「危機乗り越えに尽力」

 【ソウル】金大中大統領は12日、米国の同時多発テロ事件と関連し、国民向けの談話を発表、「今回の大惨事は世界の経済・安保環境にもかなりの影響を及ぼすだろう。政府は必ずこの危機を乗り越えることができるよう外交、安保、経済分野で迅速かつ適切に対処していく」と明らかにした。

 全国に生中継されたテレビ談話で、金大統領は「人類の生命と安全を脅かすテロ行為を強く糾弾し、人類がテロから自由になれるよう、あらゆる努力を傾注する」と強調。

「われわれはすでに全軍と警察に非常警戒令を発令しており、外交部を通して韓国の現地公館と在米韓国人の安全を守るため最善を尽くすよう指示した。国民が動揺せず日常生活を続けることが、事態の収拾に大きな助けになる」と、国民の協力を求めた。

 これに先立ち、金大統領は青瓦台で緊急国家安全保障会議と非常閣議を開いた。政府は、特に米国と緊密に協調・協力する一方、米・日・中・露の韓半島周辺4国と北韓に対し、韓半島の平和維持に向けて協力するよう要請することにした。


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訪米を無期延期

 金大中大統領は13日、今月20日から予定された国連総会や国連子ども特別総会への出席と米国を順次訪問する計画を取り消した。国連子ども特別総会で基調演説し、ブッシュ米大統領と会談する予定だったが、米国の同時多発テロの影響で総会が無期延期されたことに伴う措置。


(2001.09.19 民団新聞)



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