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東京で全龍福さんが漆芸展

伝統的技法用い現代作品



 世界最大、最多の漆工芸品を有する目黒雅叙園の美術品を修復した韓国の漆芸術家・全龍福さんの漆芸展が10月21日まで、東京目黒区の旧目黒雅叙園美術館で開催されている。

 同展では、韓国の伝統的な漆の技法を用いながらも、花鳥風月や山水、宇宙をテーマにした伝代的なものまで、大胆な中にも繊細な技法を用いた作品を紹介している。展示作品は、座卓、漆飾り棚、鏡台、重箱など100点余り。

 全さんは36歳まで、漆芸術家として韓国を拠点に活躍。88年に来日してから3年間、目黒雅叙園の5000点近い美術品の修復を手掛けた。88年に岩手県川井村にアトリエを構え、現在、同村の薬師漆工芸館の名誉館長、ソウル漢陽大学校伝統美術研究所主席研究員を務めている。昨年11月、韓国政府より「新知識人」勲章を授与されている。

 午前10時半から午後6時(毎週月曜日休館・月曜日が祝祭日の場合は翌日休館)。入館料大人500円(高校生以上)、子ども200円(小中学生)。

 問い合わせは、同美術館(03-3491-4111)


(2001.09.19 民団新聞)



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