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清水市の民団・総連が合同で慰霊祭

強制連行犠牲同胞を偲ぶ



慰霊碑前で追悼する民団と総連の同胞

 【静岡】アジア太平洋戦争中、韓半島から徴用され、過酷な労働の末に犠牲となった清水市内の同胞を慰霊する民団清水支部(鄭徹支団長)と総連中部支部(徐政幸委員長)による合同慰霊祭が9月30日、遺骨を安置してある市営火葬場内「朝鮮人納骨堂」前でしめやかに行われた。

 この納骨堂は民団清水支部と総連清水支部による合同の申し入れを受けて、清水市が93年3月に建立した。堂内には引き取り手のない遺骨92柱が安置されている。総連清水支部は数年前、同胞過疎化の影響を受けて近隣の総連中部支部に統廃合されたが、合同慰霊祭だけは納骨堂の完成をきっかけに毎年欠かさず続けられている。

 今年は双方から関係者20人余りが出席。祭壇前で線香をたき、果物、お酒などの供物を手向けたうえで冥福を祈った。


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敬老会も開催

 【静岡】民団清水支部主催の敬老慰安会に一昨年、清水地区の総連系同胞老人で発足した「白トラジ会」(黄信源会長)から関係者4人が初めて参加、清水韓国会館で交歓を深めた。

 これは総連系青年商工人で構成する静岡県青商会が9月15日、結成5周年を記念して朝鮮学校で開催した記念フェアに民団清水支部から同胞老人会「清水無窮会」の代表が参加したことへの返礼。民団清水支部を代表して鄭徹支団長が歓迎のあいさつを述べた。

 清水地区の同胞交流は93年から始まった同胞無縁仏に対する合同慰霊祭をきっかけに深まってきている。今年6月には双方老人会による初めての旅行も実現し、民団系同胞の喜寿の祝宴に総連関係者2人が招かれて参加した。

(2001.10.03 民団新聞)



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