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W杯大会に対する総連同胞参与の方案

洪釆植在日韓国商工会議所会長



洪采植委員

韓国へ招請、共同応援も

 ただいまご紹介いただきました在日韓国商工会議所の会長を務めます洪采植でございます。

 第10期民主平和統一諮問会議日本地域協議会の全体会議で、このように多くの諮問委員の諸先輩方を前に意見開陳ができることを光栄に存じます。同時に、このような機会を与えてくださった日本地域協議会の関係者に対して感謝を申し上げます。

 さて、来年に迫った2002年韓日共催ワールドカップ大会は、今更申し上げるまでもなく国際的な大イベントであります。わが民族にとって大いなる光栄でありますが、世界の人たちが注目する中でなんとしても成功させなければならない一大国際スポーツイベントであります。

 在日同胞社会では、民団を中心に韓国商工会議所、体育会、婦人会など同胞組織を結集したワールドカップ在日韓国人後援会を作り、その成功に向けさまざまな支援事業を進めているところであります。

 私は、日本地域諮問委員のもっとも大きな使命のひとつは、長くにわたって敵対してきた総連同胞との間で一日も早く和合を達成し、組織の壁を越えて祖国の平和定着と南北統一に寄与することであると確信しています。  皆さんもご承知のように、昨年6月の歴史的な南北首脳会談は大成功を収めました。この成功を契機に、在日同胞社会でも同胞和合のための交流事業が各方面で展開されております。

 在日韓国商工会議所でも積極的に総連系商工人との交流を進めてきました。昨年10月には、私を含めた当会議所の代表5人が在日韓国人としては初めて北韓当局の公式招待を受け、北韓の視察を行いました。

 このように南北首脳会談の成功以降は、在日同胞社会でも同胞和合に向けて一歩一歩着実に歩みを始めています。交流事業の積み重ねこそが、真の同胞和合のために必要なことだと私は信じています。

 このような点から、来年韓国で開催されるワールドカップ大会を民族和合の大きな契機にすべきだと私は考えています。この国際的大イベントを南北同胞がともに祝い、ともに応援することで同胞の和合を進めると同時に、南北の平和統一に寄与する画期的な機会にすべきだと考えるからです。

 諮問委員の皆さん!同大会時には韓国に総連同胞を大々的に招請しようではありませんか。民団・総連の垣根なしに全在日同胞が、韓国国民とともにこの国際的大スポーツイベントを祝い、ともに韓国チームを応援する場を作れればどれほどすばらしいことでしょう。

 その実現のために政府をはじめ大会関係者には、ぜひ実現のための協力を願うと同時に、同胞和合を進める観点から私たち日本地域諮問委員が一丸となって努力していくことを提議したいと思います。

(2001.10.17 民団新聞)



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