民団新聞 MINDAN
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10月のマダン・各地民団で開催

にぎやか歓声響く



本物≠フ伝統結婚式につめかけた
同胞や市民も大喜び

 地域に居住する在日同胞の全世代の交流と親睦を図り、同胞の絆を確かめるための「10月のマダン」が各地で開かれている。神奈川をはじめ宮城、大阪などで秋晴れの下、民俗ノリ(遊戯)を楽しみながら楽しい一日を過ごした。


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伝統結婚式の挙式に大拍手

 【神奈川】民団神奈川の10月マダンは13、14の両日、園内に韓国庭園が設けられた県立三ツ池公園で開かれた。

 同マダンは、韓日市民交流マダンとして位置づけられており、民団と県や駐横浜総領事館が実行委員会を構成して開催している。地域の同胞ばかりでなく日本市民も広く参加し、両日で1万5000人がマダンを楽しんだ。

 ステージでは青年会メンバーによるサムルノリや民族舞踊、韓国歌謡などが次々と紹介された。また会場内には婦人会や青年商工会、青年会などがキムチ、焼き肉などを販売して韓国広場≠フ雰囲気を盛り上げた。特に婦人会のキムチチャーハンは美味しくて安いと評判で、長蛇の列ができていた。

 韓国庭園内では、この日に伝統様式で挙式したいと願い出た青年会員の式が行われた。親族や関係者だけでなく、同胞や日本市民らも伝統的な挙式を満喫していた。

 会場のあちらこちらで様々な行事が開催されたため、参加者らも移動しながらアトラクションを楽しみ、また屋台の味に舌鼓を打っていた。


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初の開催に県内から160人

 【宮城】民団宮城県本部(朴鍾煥団長)は13日、仙台市郊外の秋保リゾ―ト森林スポ―ツ公園で初の野遊会を開催した。同本部が「10月のマダン」行事として団員のためのふれあいの場を設けたのはこれが初めて。県内各地から160人が参加した。

 同公園は小高い山を切り開いてつくられた市民のための憩いの場。家族連れの参加者が多いことから芝生の上に150人を収容できる特大のテントを敷設、テーブルといすを置いた。

 傍らではスタッフとして婦人会、青年会、JCのメンバーがバーベキューこんろの前で準備におおわらわ。塩釜漁港から直接仕入れた新鮮なサンマやホタテ、牛肉、野菜などが次々に火にかけられた。特にキムチに漬けた白菜や大根は、姜花淑会宮城県本部会長自ら山形県の蔵王に赴き、畑から直接調達してきたというこだわりよう。

 テントの下ではマッコリ、真露の杯を重ねながら久しぶりの再会を喜び合う姿も多く見られた。朴甲生民団塩釜支部支団長は「昔は8・15を祝う運動会で300人以上が集まったものだ。久しぶりにあのときの熱気を思い出したよ」とうれしそうだった。

 ステージではカラオケ大会が行われた。特に韓国の懐かしい民謡が流れると、チャンゴやプクを手に踊りの輪に加わるお年寄りの姿が見られた。参加者からは来年以降も継続を望むとの声が多く聞かれた。


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総連と共催で「ワンコリア」

 【大阪】民団豊能支部(朴基現団長)と朝鮮総連豊能支部(呉秋元委員長)が共催する第2回「6・15共同宣言・豊能地域ワンコリア10月マダン」が14日、箕面温泉・スパーガーデンで開かれ、同地域の団員やお年寄り300余人が、民族音楽に合わせ歌や踊りに楽しい一日を過ごした。

 朴団長が「共にこの地に住んでいる私たちはこのめぐり会いを大事にし、永遠に仲良くしていかなければ」と呼びかけたのを受けて、呉委員長も「民族はひとつ。まず豊能に住む私たちが心をひとつにし、ソウルもピョンヤンも一緒に行ける日がくることを祈っている」とあいさつした。

 朴団長によると、今年の特徴は若い役員が5人増えたこと。新しく同支部の組織部長になった高和彦さんは「新しい民族和合の精神を3、4世の時代に浸透させ、交流・親睦を深めていきたい」と意気込みを語った。

(2001.10.17 民団新聞)



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