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教科書問題を再検討


朝鮮奨学会・東京、大阪で講演会



 在日同胞大学生に正しい韓日史を知ってもらおうと財団法人朝鮮奨学会(高桂煥・李達国両代表理事)は8日、東京・信濃町の会場で「教科書問題をふりかえって―今後への提言」をテーマに後援会を開催した。

 同講演会は「新しい歴史教科書をつくる会」の中学歴史教科書の記述内容をめぐり、在日同胞をはじめ各界から「誤りが多く、教科書としてふさわしくない」との声が相次いだのを契機に、奨学生たちに今一度「教科書問題」の本質を勉強してもらおうと計画された。参加した100余人の奨学生たちはメモを取りながら熱心に聞いていた。

 津田塾大の高崎宗司教授は「来年の小学校教科書や4年後の再改訂時を見据えて問題点を正しく認識する必要性がある」と訴えた。また、今回の一連の動きの中で他社の教科書の記述が著しく後退している韓国や他の学会からの修正要求・意見に対する文部科学省の対応がおかしい―などを指摘した。

 同様の講演会は10月17日にも大阪で関西の奨学生を中心に、早稲田大学の李成市教授を招いて開かれている。

(2001.11.14 民団新聞)



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