民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
韓国語教育の拡大へ高校教諭らシンポ

「市民権」確立目指す



韓国語教育研究会が
主催したシンポ

 日本で韓国語教育に携わる教員や研究者で構成する韓国語教育研究会(柳尚煕会長、二松学舎大学国際政治経済学部教授)は10日、東京・千代田区の在日韓国YMCAアジア青少年センターで2001年度の韓国語教育シンポを行った。

 シンポは「韓国語教育の現在と新たな可能性」をテーマにした3部構成。第1セッションでは高等学校での韓国語教育の定着と拡大を目指して活発な意見交換を行った。

 高等学校での韓国語教育はここ数年、韓日交流の拡大とともに全国的な広がりを見せている。現在、約180の学校で数千人の生徒が学んでいるといわれる。しかし、学校数でいえば3%、履修者数では0.1%にも満たないのが現実だ。

 シンポで山下誠教諭(神奈川県立岸根高等学校)は「選択科目の一分野として確実に市民権を得るために『国際』や外国語に関する専門学科・コースなどを有する学校、および総合学科や単位制などの新タイプ校のなかで韓国朝鮮語が未設置の学校に働きかけることが必要」と呼びかけた。

 また、普通高校についても多様な選択肢の一つとして生徒が韓国語を選択できるよう教育課程を編成していくことが重要と述べ、03年度から始まる新学習指導要領は多様な選択肢を認める方向性にあると強調した。

(2001.11.14 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ