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照準はアテネ五輪にピタリ

射撃の女王・韓日ダブルの松島愛さん



松島愛さん

日本女子射撃界の第一人…者海外転戦で着々実績づくり

 先月6日から8日まで、埼玉県長瀞射撃場で開かれた全日本ライフル射撃選手権大会のスモールボア・スポーツ・ライフル女子3姿勢60発競技で、総合672・4点を獲得し優勝した韓日ダブルの松島愛さん(24)。現在、日本国内で女子選手トップの座に君臨する。同競技は、「伏射、立射、膝立射」の3つの姿勢で得点を競うもので、身体に負担のかかる厳しい種目として知られている。

 現在、杉並区ライフル射撃協会理事長を務めるアボジ、全鎭洙さんにライフルの練習場に連れて行かれたのは小学生の時。小学校5年の時には区民体育祭で行われたビームライフルの大会で優勝した。

 愛さんの才能を見たアボジは同年、「日本で暮らしていくうえで便宜を考えた」と日本籍を取得させた。中学3年の時、エアライフルの免許を取得し、高校1年で出場した全日本選手権大会エアライフル・ジュニアでは、最年少女子チャンピオンに輝いた。その記録は未だに破られていない。

アテネ五輪へ照準を合わす松島愛さん

 高校1年から大学卒業までの7年間、韓国と日本で毎年交互に開催される韓日親善大会に連続出場。高校2年の時、開催国の韓国を初めて訪れた。「母国でもあり、人々の温かい情に触れ好きになった」という。

 目指すはアテネ五輪。しかし、それ以前に海外で開催される選手権大会に出場し、オリンピック出場権を手にいれなければならない。常に誰よりも高い点数を獲得していくことが目標だ。

(2001.11.14 民団新聞)



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