民団新聞 MINDAN
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オリニ・クリスマス今年も各地で

楽しさ満載、伝統遊戯も取り入れ



ジャンケンゲームに勝って
大喜びのオリニたち(埼玉で)

 日本の学校に通うなど同世代の同胞との交流が望めないオリニたちにクリスマスを楽しんでもらおうと、今年も各地でオリニのためのクリスマスパーティーが開かれる。今年はすでに2日に開かれた埼玉を含めて19カ所で開かれる。毎年幼児から中学生までのオリニが集まり、趣向を凝らした企画を楽しんでいる。

 オリニのクリスマスパーティーは、夏の林間・臨海学校と並んで、同胞との接点を持ちにくいオリニを対象に、少しでも民族的な生き方に触れて欲しいと開かれている企画だ。大阪など同胞の多住地域以外では、ほとんどのオリニが日本の学校に通い、孤立した状態にある。同胞との接点は、家族だけという場合も少なくない。

 また、地域に分散して居住しているオリニたちが一同に集まり、多くの仲間が存在する事実を目にすることによって、オリニに勇気を与えることにもなる。これまでオリニを参加させた父母からも「こんなに同胞の子どもたちが近くにいたとは…」「友達ができて、今では家族の交流に広がっている」という声も寄せられている。一方、同胞同士という安堵感から「来年もまた来たい」と意欲を見せる児童も多い。

 民族教育の一環として捉えながらもオリニを退屈させないようにと、各地の主催側は、ユンノリやコマ回しなど伝統遊戯と、ビンゴゲームやケーキ作りなどを織り交ぜた企画を練っている。

 青年会など主催側では、「絶対に楽しい思い出になるから、是非参加して」とオリニや父母に呼びかけている。


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埼玉・一足早く40人が楽しむ

 【埼玉】埼玉のオリニ・クリスマスパーティーは、一足早く2日、埼玉韓国会館でオリニ40余人はじめ父母らも駆けつけ総勢70人が一日を楽しんだ。

 同本部のクリスマスはこれまで婦人会が主催してホテルで開催されていたが、今年新会館が完成したことを契機に、青年会(孫敏広会長)が主催して新会館ホールで開催されることになった。

 駆けつけた幼児から中学生までのオリニは、さっそっくお菓子で腹ごしらえ。自分で生クリームを塗ってフルーツをトッピングする手作りケーキにもチャレンジした。

 お目当てのビンゴゲームでは、読み上げられる数字に一喜一憂。お目当てのプレゼントも手に入れて大喜びだった。

(2001.12.05 民団新聞)



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