民団新聞 MINDAN
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民団各地で「歳末助け合い」

不遇同胞に毛布やモチ贈る



崔大使(左奥)から電気毛布を贈られる
民団東京・港支部の団員

 寒さがいちだんと身にしみる年の瀬を迎えた。今年も民団など各級組織が、各地で不遇な同胞お年寄りを訪ね、毛布やモチ代など心のぬくもりを伝えている。歳末の助け合い運動は、団員らが相互に扶助しあうという民団設立当初の趣旨を具体化したもので、毎年続けられている。

 民団東京本部(許孟道団長)は12月12日、崔相龍大使をはじめとする駐日韓国大使館関係者と共に同港支部(李淳元支団長)と目黒支部(李成泰団長)を慰問した。

 港支部では独り暮らしや高齢のお年寄り5人が選ばれた。このうち支部まで赴いた比較的元気な羅南紛ハルモニ(84)ら3人が崔大使から電気毛布を贈られた。同じく民団東京本部がラジカセ、同港支部からも商品券を手渡した。

 崔大使はラジカセを見ながら「『他郷サリ』のような淋しい歌ではなく明るい歌を聴きなさい。元気が出るから」と励ましの言葉をかけた。沈音点ハルモニ(77)は「本当に助かります」と言葉少なに語った。この日出席できなかった2人については民団港支部の役員が直接届けることにしている。

 一方、婦人会西東京本部(崔順禮会長)は12月7日、ハンセン病療養所・多磨全生園で暮らす同胞を訪問、「温かい歳末を」とバスタオルなどを贈った。


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愛知は59人にお米配布

 【愛知】民団愛知県本部(崔東佑団長)でも14日から、各支部と協力して恵まれない同胞にお米を贈っている。

 11月の執行部会議でも崔団長は、「華やかな事業におごることなく、民団活動の原点である一番大切な不遇同胞の扶助に事業に取り組もう」と協調、満80歳以上の独居老人、寝たきり介護宅への支援を決めた。県下を調査した結果、59件が対象となり、本部では年内中に支部役員と協力して家庭訪問し、激励している。21日には崔団長と柳洲烈駐名古屋総領事が新西支部管内の不遇同宅を訪問する。

(2001.12.19 民団新聞)



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