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「金剛山観光」暫定中断か

北側「特区指定」先送り



 【ソウル】「金剛山観光特区」の年内指定は、事実上なくなった。現代峨山は16日、「北韓の朝鮮アジア太平洋平和委員会が観光特区指定合意期限である15日まで何ら対策を示さなかった。北側はひたすら『待つように』と繰り返している」と明らかにした。

 ア太平和委員会は今月初め金剛山で行った現代峨山との協議で、観光特区指定が15日までに行われるよう努力することを表明していた。北韓側は当初、観光特区指定のための関連法律の今年8月中の公布・施行を約束していた。

 現代峨山は「今では観光特区の年内指定は事実上困難とみられる。だが、観光特区指定が可能な限り早く実現するよう北側と継続交渉していく計画だ」と説明。「観光特区指定という突破口ができない限り外部資金を一銭も誘致でいない。現代峨山は自力だけでは来年1月を越すことが難しい」と付け加えた。

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週1回運航へ

 これに先立ち現代峨山は12日、最近金剛山観光客が急減したことから、来年1月から毎週金曜の1回だけ金剛山観光船・雪峯号を運航する計画だと発表した。雪峯号は今年7月からこれまで、3日に1回運航してきた。これをうけ、現代峨山の金剛山観光事業は大幅縮小される見通しだ。

(2001.12.19 民団新聞)



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