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在日科技協、3月に学術大会開催



 在日韓国科学技術者協会(洪政國会長)は2日、3月に計画している第12回学術大会開催をはじめとした今年度事業計画を発表した。同協会は来年10月の創立20周年に向けて積極的な活動を展開しながら、これまで以上の在日同胞科学技術者のネットワーク拡大を図っていきたい考えだ。

先端技術で講演会
創立20周年へ活動を強化
今年度の方針発表

 同協会は、昨年7月に新会長として洪会長を選出、組織の安定を図り、来年の創立20周年を踏まえて積極的に事業展開していくことを確認した。

 協会の発表によると、第12回の学術大会を3月2日に東京・麻布の韓国中央会館で開催する。同学術大会は84年に初開催して以来、在日同胞科学技術者たちの最先端の情報交換の場として開かれてきた。今回は98年以来4年ぶりの開催となる。

 今年は、韓日の科学技術の現状や最先端技術として注目を浴びるナノテクノロジー研究について、韓日の科学者が講演する。また、金属材料、有機電子材料、情報システム工学、生命科学、基礎科学などの各分野で公募した発表が行われる。

 一方、今年7月にソウルで開催される世界韓民族総合学術大会に参加、一般研究論文発表だけでなく、日本の最先端技術情報の動向を報告するジャパンフォーラムと報告書の配布を計画している。ジャパンフォーラムは96年に開かれた世界韓民族学術大会で在日科技協の要望を受けて初めて開催され、韓国国内ばかりでなく、在外同胞科学技術者らの注目を浴びた。今回は日本が世界をリードするナノテクノロジー、バイオテクノロジー、情報通信の3分野について報告する計画だ。

 同様に、日本の技術動向情報を網羅した調査報告書を作成し、内外の関係者に配布する。

 この他、民団、韓商、青商などの組織とタイアップして、豊かな同胞社会創造のためのシンポジウム、在日朝鮮科学技術者協会との交流、協会の会館を活用したパソコン研修の実施―なども順次着手していく。

 洪会長らは「来年10月の創立20周年に向けて、在日科学技術者のネットワークをさらに広げていきたい」という。

(2002.02.06 民団新聞)



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