民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
金大統領が内閣改造

統一長官ら8人交代



青瓦台秘書ら7人も

 【ソウル】任期を1年残すだけとなった金大中大統領は1月29日、ベンチャー企業に絡む政官界ロビー事件(「4大ゲート」)などで政権批判が高まる中で人心一新を図るために長官9人(閣僚8人)と青瓦台(大統領府)秘書室長および首席秘書官6人を交代した。

 内閣では、韓完相・副総理兼教育人的資源部長官を更迭し、後任に李相周・青瓦台秘書室長を、また、北韓の激しい非難を受けてきた洪淳瑛・統一部長官を更迭、元統一部次官の丁世鉉・国家情報院長特別補佐官を統一部長官に任命した。さらに、政治家出身の長官を全て交代し、科学技術部長官に蔡永福・基礎技術研究会理事長、保健福祉部長官には李泰馥・青瓦台福祉労働首席、労働部長官には方緕焉Eガス安全公社社長、産業資源部長官には辛国煥・元産業資源部長官、中小企業特別委員会委員長には韓?皓・元中小企業庁長を、それぞれ任命。法務部長官には宋正鎬・元法務研修院長、企画予算処長官(閣僚級)には張丞?金融通貨委員が起用された。

 李漢東国務総理と陳稔・副総理兼財政経済部長官、辛建・国家情報院長は留任となり、韓昇洙・外交通商部長官も国連総会の議長であることから留任となった。

 金大統領は、これとともに田允普E企画予算処長官を青瓦台秘書室長に、朴智元・元文化観光部長官(前青瓦台政策企画秘書官)を長官級の青瓦台政策特別補佐官に、それぞれ任命。また、政策企画首席秘書官に金振杓・財政経済部次官、政務首席秘書官に趙淳容・KBS報道局主幹、経済首席秘書官に韓悳洙・政策企画首席秘書、福祉労働首席秘書官に金相男・元労働部次官を任命した。

 青瓦台スポークスマンである広報首席秘書官には初めて、女性の朴仙淑・広報企画秘書官を昇格、任命した。駐ロシア大使に内定した鄭泰翼・外交安保首席秘書官の後任には任晟準・外交部次官補が起用された。


■□
留任の韓外相を更迭・後任に崔成泓次官任命

 【ソウル】金大中大統領は4日、1月29日の内閣改造で留任となった韓昇洙・外交通商部長官を更迭し、後任に崔成泓・外交通商部次官を任命した。韓長官は、ブッシュ米大統領訪韓事前準備のための米国訪問を終えて同日帰国したところであった。

 金大統領は、同時に、15人の次官および外庁長を交代する「1・29改閣」後続人事を行った。韓長官の更迭は、ブッシュ米大統領の「北韓は『悪の枢軸』」発言に十分な対処ができず、韓米間の対北韓政策協調にきしみが生じたことに対する責任追及の意味も含まれているとの見方も出ている。

(2002.02.06 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ