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 在日大韓蹴球団、神奈川県覇者に2−3の惜敗
大統領杯にむけチームの仕上がりは上々

 



 
 
早いパス回しで攻撃を仕掛ける在日大韓蹴球団(赤)
 在日韓国人のサッカー常設代表チーム「在日大韓蹴球団」は3日、横浜みなとみらいサッカーパークで神奈川県リーグ1部優勝チームの「YSCC」と対戦、前半2−1とリード、後半も押せ押せの攻撃力を見せたが決定的な得点チャンスを逃し加点できなかった。2−2のまま引き分けかと思ったが、守備陣の負傷で一人かけたロスタイムに得点を許し、2−3で逆転され惜敗した。

 この日の試合は2002W杯を記念して造成された「横浜みなとみらいサッカーパーク」のこけら落としとして行われたもの。「2002ワールドカップ横浜市民の会」が主催、横浜市などが後援。

 今にも雪に変わりそうな冷たい雨が降り続く中、午後3時40分にキックオフ。序盤、かたさの目立つ在日大韓蹴球団はGKがはじいたところを押し込まれ、先制を許した。

 しかし、このゴールによって目が覚めたのか、在日大韓蹴球団は早いパス回しと、前位置からのプレス攻撃で2得点をゲット。一気に逆転し、前半2−1で折り返した。

 後半も在日大韓蹴球団のペースで試合は運んだが、相手のカウンター攻撃から同点に追いつかれ、守備陣の交代、さらに終了間際、負傷でDFが一人欠けたところをまたも、ロングパスからのカウンター攻撃で失点し、2−3と逆転された。

 神奈川県リーグは全国の都道府県社会人リーグでもレベルが高く、敗戦したとはいえ、試合内容は蹴球団ペースだった。YSCCは昨年の県リーグ覇者で今年、関東大会にあがる強豪。在日大韓蹴球団は1月にも静岡県リーグ覇者の「東海」と親善マッチを行ったが、1−3(前半1−0)で逆転負けした。

 在日大韓蹴球団は3月2日開幕の韓国大統領杯(ソウル孝昌球場など)に出場するが、順調なチームの仕上がりぶりを見せた試合だった。

 在日大韓蹴球団は2月21日に韓国入りし、Kリーグ「全南ドラゴンズ」の合宿所で強化訓練を行う。

【山本裕司監督の話】
 中盤からの攻撃の動きは良かった。ただ、最後の守備が甘くなったのは、私の采配(交替)ミス。(今日のような試合だったら)大統領杯では最低でも引き分けてなければならなかった。守備の安定さなど、このゲームは本番(大統領杯)にむけた課題も見えたことでも、得るものが多かった。

(2002.02.04)  



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