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在日外国人宅に1泊2日

異文化体験で交流



◆在日3世ら企画 ホームステイで理解深めて

 外国人ってどんな生活をしているの―。在日外国人の生活を体験し、理解を深めてもらおうと、在日外国人家庭に1泊する「ワンデイ・ホームステイ」というユニークな企画が3月16、17日に行われる。

 企画したのは在日同胞3世の辛淑玉さん(人材育成コンサルタント)ら。近年、外国籍住民が急速に増えつつある中、無理解による心ない言動が投げかけられる状況を見て、まずは外国籍住民の生活を知ることから始めようと企画された。

 生活を知るためには、民族料理で一緒に食事し、一つ屋根の下ですごすことが一番と、1泊2日のホームステイを実施する。

 首都圏に居住する在日同胞をはじめとする外国人約20世帯が80人のホームステイを受け入れる。ホスト・ファミリーは韓国・朝鮮、タイ、パキスタン、米国、インド、モンゴル、中国など多岐にわたり、題して「歩いていける世界の旅」。

 16日には、ホスト宅に向かう前に、11時から上野・水上音楽堂で人権問題をテーマにしたウルトラクイズを実施する。また、ホームステイ後の17日には、ホームステイの体験を語り合い、異文化との交流を楽しむ会が荒川区三河島の旧真土小学校(13時から)で開かれる。

 辛さんはこの企画に当たって「外国籍住民に対する日本市民の理解を広げることは、日本に住む先輩である旧植民地出身者の責任ではないか」という。「外国人って何か怖そう、知ってみたい、そんな人に参加してほしい」と理解への第一歩を踏みだす参加者を求めている。

 問い合わせはワンデイ・ホームステイ事務局(電話03-5524-2642、http://www.oneday-homestay.net/)。賛同カンパも受け付けている。

(2002.02.13 民団新聞)



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