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神戸韓国教育院が初の弁論大会

高校生対象に



 【兵庫】神戸韓国総合教育院(洪鉉洙院長)主催の「第1回兵庫県高校生韓国語スピーチ大会」が1月26日、民団兵庫本部(具謨俊団長)で学校関係者、父母ら多数が見守る中、在日同胞や日本人生徒20人が参加して開かれた。

 兵庫県下の高校で選択科目として韓国語を学んでいる高校生を対象にしたコンテストは初めての試み。高校生の国際的視野を広げ、さらに韓日両国の架け橋になる若者を多く育てていこうと開催され、地元民団のほか総領事館神戸事務所などが後援した。

 親友から「私は在日」と告げられ、その友人をもっと理解しようと勉強を始めるうちに、すっかり韓国文化に魅了された経験を語った大谷恵理さん(県立神戸甲北高3年)が大賞に選ばれた。2年前から勉強を始めたという大谷さんは「韓国留学して通訳になることが夢。もっともっと韓国を知りたい」と目を輝かせていた。

 兵庫県下では、選択科目に韓国語を取り入れる高校が年々増え、現在では10校を超えている。また、今年からは大学入試センター試験にも「韓国語」が導入されたものの、高校生たちが実力を発揮する場が比較的少ないと感じた洪院長は、昨年から同大会開催を企画・推進してきた。8月には県下各校の協力と理解を得ようと校長先生ら20人を連れての韓国研修旅行を行ったという。洪院長は「この大会が韓国語を学ぶ生徒にとって、国際人へと成長する出発点となればうれしい」と喜びを語った。なお、金賞には西宮今津高2年の権晃子さんと甲北高3年の安田ひかるさんが選ばれた。

(2002.02.13 民団新聞)



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