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青年会23回大会

組織強化に重点方針



韓国中央会館で開かれた青年会中央大会

活力増強へ構造改革
人材育成で質的向上図る

 在日韓国青年会(金昌敏会長)の第23回定期中央大会が9、10の両日、東京・麻布の韓国中央会館で開かれ、在日同胞3世4世に対応した21世紀の青年組織への構造改革と人材育成を柱とする2002年度活動方針を採択した。また昨年実施された「我々の歴史を伝える運動」の中間報告書がまとめられた。任期満了にともなう人事では新会長に゙壽隆前副会長が選出された。

 定期大会では、青年会活動が収縮する中、青年会が抱える問題を克服し、将来の青年会のあり方を考える組織構造改革推進チームを設置することで合意した。

 同チームは、全国の青年会幹部を網羅し、スムーズな組織運営のための機構整備、人材育成プログラムの作成・実践を行う。特に、日常活動とは何かを全国的に見直し、地方、支部に対して実践的な運営のコンサルティングに当たる。中央が地方および支部とともに共通活動を担いながら、現地指導しながら組織強化を図ることも視野に入れている。

 また、人材育成プログラムの希薄さが欠点であるとして、効率的なレクチャーと実践をポイントにおいた研修会を実施していくことも決められた。

 この他、地方参政権に関しては、継続的な獲得運動を進めていくために「参政権問題研究会」を設置し、研究を進める。ワールドカップ関連事業も進めていく。

 一方、次世代に在日同胞の生活史を残そうと昨年取り組んだ「我々の歴史を伝える運動」は、聞き取り調査を実施した各都道府県別の主要な証言を含めた中間報告書が公表された。

 中間報告書は昨年、全国46都道府県で実施されたキャラバン隊と各地方ごとに行われた調査で集められた331人におよぶ1世の聞き取り調査を抜粋してまとめたもの。沖縄を除く46都道府県の代表的な証言を元に、都道府県別の同胞の居住歴がまとめられた。調査内容は、今後も編集しながら歴史資料として残せるものにまとめ、公表していく。また、映像についても後日発表する方針。

 同運動を通じて、青年会内でも在日同胞の歴史の実証を聞く機会が、会員のアイデンティティ確立に有意であったという事実から、各地方ごとに「聞き取り月間」を設けて継続して取り組んでいくことにした。


゙壽会長

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新会長に゙壽隆氏

 任期満了にともなう役員改選では、新会長に゙壽隆前副会長が選出された。また副会長には、趙鐵男愛知県本部代表監査、劉龍義大阪府本部会長が、代表監査には梁成桓三重県本部監査が任命された。

(2002.02.13 民団新聞)



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