民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
明大商学部が韓日交流で総合講座

ポストW杯を視野に



 明治大学商学部が「日韓共催サッカーW杯を超えてースポーツ・平和・共生」をテーマに02年度前期総合講座を組んだ。同講座は現代社会が抱える重要な諸問題を総合的な観点から学生に理解させるのが目的。商学部が71年に開設した。これまで「アジアNOW!」(99年度)、「戦後50年の回顧と未来世紀の展望」(96〜98年度)といった商学部らしからぬユニークなテーマが登場している。

 主なものは日本の植民地統治時代のベルリン五輪マラソンで優勝した孫基禎翁(明大法卒)の人生からこれからの韓日スポーツ交流のあり方を考える「スポーツと国際平和」(寺島善一明大商学部教授)、ワールドカップ大会の意義と性格を国際政治の視点から読み解く「日韓共催W杯の国際政治学」(姜誠、ルポライター)、在日外国人との共生を訴える「在日コリアン・スポーツ・日本社会」(「哲恩、民団中央本部宣伝局長)など全13回。

 講義は1,2年生が対象。4月12日から7月12日まで週1回のペースで行う。

 寺島善一教授とともに同カリキュラム作りに関わった山脇啓造同大助教授は「ワールドカップの持つ政治的、経済的、社会的、文化的な意味とあわせ、日韓および東アジア交流の意義についても考えてほしい。大事なのはワールドカップを通して学んだことを、その後どう発展させていくのかということだ」と話している。

《講義の内容と進行予定》

1.4/12 「スポーツと国際平和」寺島善一 明治大学教授

2.4/19 「日韓共催W杯とJリーグ」小林正三郎 柏レイソル社長

3.4/26 「W杯日韓共催への道」大島裕史 スポーツライター

4.5/10 「W杯とスポーツ・ジャーナリズム」森川貞夫 日本体育大学教授

5.5/17 「日韓共催W杯の国際政治学」姜誠 スポーツライター

6.5/24 「日韓共催W杯と東アジアの地域統合」姜誠 スポーツライター

7.5/31 「W杯とスポーツ・ビジネス」谷口源太郎 スポーツジャーナリスト

8.6/7 「日韓の大衆文化交流と新世代の意識」亜洲奈みづほ 作家

9.6/14 「W杯開催の課題と展望」エジソン峰記 スポーツライター

10.6/21 「21世紀の日韓関係―実業界の視点から」牛嶋毅 韓国龍山化学副社長

11.6/28 「在日コリアン・スポーツ・日本社会」 「哲恩 韓国民団宣伝局長

12.7/5 「W杯日韓共催の光と影」大島裕史 スポーツライター

13.7/12 「ポストW杯の日本―多文化共生社会に向けて」山脇啓造明大助教授

14.7/19  試験

(2002.03.06 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ