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利便性増す韓日航空路線

ソウルと済州便



成田―ソウル線1日13便から18便に
成田―済州線直行便で2時間節減

 成田と韓国の主要都市を結ぶ韓日定期航空路線が4月18日を期して大幅に整備拡充されることになった。まず、ソウル路線は現行の1日13便から17便に増便される。7月からはさらに1便増えて計18便となり、慢性的な混雑が緩和されそうだ。また、釜山経由だった済州便は直行便に変わり、待機時間も大幅に短縮される見込み。釜山路線も現行の週16便が23便にと広がる。

 成田ーソウル路線で大幅な増便を実現させたのがアシアナ航空。4月18日からは1日4便(週28便)態勢と大韓航空と肩を並べた。このほか4月18日を期して増便するユナイテッド航空に続けとばかり、日本航空も7月からユナイテッド同様に毎日3便を飛ばす方針。

 この結果、乗客は出発時間の選択肢がさらに広がる。例えば、午前8時55分の飛行機で11時35分仁川空港着、仁川19時10分発で21時30分成田着も可能。アシアナ航空側では「乗客の利便性が向上できることに寄与できてうれしい」と誇らしげ。日本航空広報部でも「競争は激しくなるが、需要は十分見込める」と話している。

 アシアナが国際線就航以来の念願としてきたデイリー運行を実現させたのに対し、大韓航空は4月18日から済州ー成田間に週4回の直行便を運行させる。運航時間は成田発が9時45分、済州到着が12時15分の予定。これまでが成田13時55発、釜山経由で済州空港到着が17時55分だったのに比べると約2時間の短縮となる。これを記念し、済州道出身者で構成する在日本済州道民会(金英秀会長)では4月19日、成田を初出発する直行便を利用してのツアーを企画している。

 一方、同路線は大韓航空の独占とあってか、利用者からは「機内サービスが劣る」と改善を求める声が根強いのも事実。これに対して大韓航空日本地域本部では「JALも4月以降、リクエストがあれば羽田からチャーター便を飛ばすと聞いている。われわれも負けないようサービスの改善に努めなければ」(金森慶多旅客マーケティング課長の話)と話している。なお、成田ー釜山路線には大韓航空が現行週6便を10便に増やすほか、新たにノースウエスト航空も週7便を就航させる。この結果、日本航空の週6便を加えて計23便となる。

 今回の増便が実現したのは成田空港の暫定平行滑走路が昨年10月31日に完成したことによる。国土交通省は施設の検査を終え、4月18日を供用開始の日としていた。日本の大手旅行代理店のJTB広報部では「航空路線の供給量が増えるのは海外旅行の需要増につながる。具体的なフライトスケジュールが決まれば、それに合わせて商品を企画していきたい」と歓迎している。

(2002.03.06 民団新聞)



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