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「3・1」83周年・民族金融機関支援など決議

民団、各地で式典開く



 日本の植民地統治時代に本国全土で民衆が独立のために立ち上がった三・一独立運動の83周年を記念する式典が1日、日本各地の民団で開かれた。

 東京の韓国中央会館で行われた中央記念式には民団中央本部関係者をはじめ東京本部(許孟道団長)・支部の幹部ら200余人が参加した。

 1919年3月1日に発表された「乙未独立宣言書」の朗読(韓在銀・東京本部副団長)の後、前日(2月28日)に着任したばかりの趙世衡・駐日特命全権大使が金大中大統領の記念辞(関連記事別掲)を代読した。趙大使は、代読に先立ち、日本の厳しい経済、金融環境を指摘、民族金融機関問題にも言及し、民団を中心とした同胞社会のいっそうの団結の必要性を強調。そのうえで「同胞と力を合わせて同胞社会の発展、繁栄に最善を尽くしたい」と表明した。

 民団中央本部の金宰淑団長は記念辞で、祖国に平和を定着させ自主的・民主的な統一を成し遂げることと合わせて、「分裂した同胞社会を一日も早く統一していくことと、同胞が民族的自負心を持ち堂々と生きていくために法的地位を向上させると同時に、経済的な基盤をしっかりと固めること」を、「在日同胞の使命」として強調した。

 参加者は、▽同胞社会の明るい未来と経済発展のために民族金融機関を積極に支援していく▽韓日両国の真の友好親善の契機となるワールドカップ大会成功のために架橋的な役割を果たす▽地域住民として共生共栄社会の実現のために地方参政権獲得に全力を尽くす▽祖国の平和定着を渇望し、同胞社会の和合のために総連同胞との交流を積極に促進するーーとの決議文を満場一致で採択した。


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3・1独立運動83周年記念式同胞社会の発展誓う
各地民団でも開催

 3・1独立運動を記念する式典が1日、各地民団でも行われ、民団幹部らは独立精神の継承と在日同胞社会の更なる発展を誓った。

 【大阪】民団大阪府本部(金昌植団長)では1日、同本部会館で各顧問、民団関係者ら600余人が参加して開かれた。金団長は「苦難の克服を、前進と希望の信念とすることが運動の原点。その基本精神にたって、在日同胞社会の結束を積極推進していこう」と訴えた。決議文採択、シュプレヒコールの後、中央本部の洪性仁監察委員長も「在日同胞社会和合のために全団員が力を合わせよう」と呼びかけた。

 【愛知】民団愛知県本部(崔東佑団長)でも1日、同本部で来賓の柳洲烈総領事をはじめ250余人が参席して記念式典が開かれた。

 崔団長が3・1運動の歴史的経緯と民団運動の経過や今後について述べた後、趙樟浩副団長が独立宣言文を朗読し、決議文採択で独立運動の精神継承を確認した。

 第2部では映画「JSA」が上映された。

 【愛媛】民団愛媛県本部(具義雄団長)の記念式も1日、まつやま国際交流センターで開催された。

 例年、平日開催では参加者が少なかったが、今年は松山大学で学ぶ韓国の留学生9人を含む20余人が集まり、独立宣言書朗読も留学生の金炳宣君が高らかに読み上げた。

 公館からは、広島総領事館の林在樹領事が臨席した。具団長は「留学生の便宜を図るために民団事務所を開放しているが、これからも次代を担う学生らと相互補完をしていきたい」と話した。

(2002.03.06 民団新聞)



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