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家族の暮らしを紹介

「ソウルスタイル」7月16日まで大阪



李さん家族の暮らしぶりを興味深げに見入る来館客

 ソウル在住の5人家族の暮らしぶりを丸ごと紹介する特別展覧会「2002年ソウルスタイル―李さん一家の素顔の暮らし」(韓国国立民俗博物館、国立民族学博物館共催)が21日から、大阪・吹田市の国立民族学博物館で始まった。

 サラリーマン家庭で高層アパートに住む3世代李源台さん(42)家族の家財道具一切から給与明細、子供の成績表、下着に至るまでそっくりそのまま持ち込まれたユニークな企画展。観光だけでは見ることのできない韓国人の日常生活に触れてもらおうと、韓日国民交流の年を記念して企画された。

 会場には夫婦の寝室やハルモニの部屋、子供部屋、下着を干した浴室、トイレ、台所など3LDKを再現した。そのほかハラボジのお墓、家族全員の記念アルバム、手紙、李さんが勤める会社や帰宅途中に立ち寄る屋台、金英淑夫人が買い物に行く市場なども紹介。族普(家系図)や銀行カード、身分証明書に至るまで、ソウルにある李さんの約80平方bの住居にあった計3千数百点が全て展示されている。

 昨年末に全て運び出された李さん宅には、同博物館が購入した新しい家具が運び込まれ、李さん一家の持ち物は父親の写真と族普以外、永久保存の収蔵物となった。李さんは「私たちの暮らしに親近感を持ってもらうことが、韓日相互理解と一層の友好親善につながればうれしい」という。

 来館していた婦人会大阪本部(余玉善会長)の金秋江総務部長は「韓国の平均的中流家庭が立体的にそのまま覗くことができてとても感銘した。多くの在日に見てほしい」と絶賛していた。

 7月16日まで。観覧料は一般830円。高校・大学生450円。小中学生250円。水曜日休館。問い合わせは同博物館(06・6876・2151)。

(2002.03.27 民団新聞)



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