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今期純利益2208億ウォン

新韓金融持株会社・第1期株主総会



新韓金融持株会社の第1期株主総会

総資産も67兆ウォンに増
来期の純利益6934億ウォンへ引上げ

 【ソウル】新韓金融持株会社(羅應燦代表理事)の第1期定期株主総会が20日、新韓銀行本店で開かれ、今期の純利益が2208億ウォンに達したことが報告された。同社は昨年9月1日、資本金14617億ウォンを元に設立された民間次元の持株会社で、子会社には新韓銀行、新韓証券など6社と孫会社2社を擁する。金融業界関連の関係各社を確保し、さい先のいいスタートを切った。本店はソウル市中区太平路2-120番地。

 IMF外貨危機と早期回復、合併大型銀行の誕生や政府主導の金融持株会社の出帆―。これら韓国内での急変する金融環境に危機意識を持ち、より質量の優れた金融機関の創立を模索していた羅代表理事は、新韓銀行の持続的な成長と安定した株の価値を創出するために昨年9月、民間企業としては初めての持株会社を設立した。

 在日同胞が出資して立ち上げた新韓銀行などを子会社に、グループ社間の共助と支援体制構築、多様な商品とサービスを提供しようというもの。

 初の株主総会で羅代表理事は、「米国へのテロ事件と反テロ戦争により、世界経済の不確実性が増加した昨年は、わが国の消費と投資心理を萎縮させ、金融市場に不安がもたらされた」と状況説明をしながらも、役員、職員の一丸となった経営努力で今期の純利益が2208億ウォンに達したことを成果的に報告した。

 同社の出帆当時のグループ全体の総資産は56兆3297億ウォンだったが、67兆ウォンに成長したことも明らかにした。

 その上で、第2期の業務運営計画として、顧客のニーズを科学的、体系的に分析し、先進的なマーケティング戦略を進めながら、自己資本利益率を20%、総資産利益率を1・03%にして、新年度の純利益を6934億ウォンに引き上げるとした。

 第3号議案の理事選任では、社外理事として、金時鐘、鄭幸男氏ら6人が再選されたほか、持株会社の戦略的パートナーである世界的な金融機関、BNPパリバスのソウル支店長、アラン氏を新任理事に迎え入れ7人体制とした。

 総会には日本から民団中央本部の金宰淑団長や姜永祐議長らが来賓として臨席した。金団長は「在日同胞社会も信用組合の破綻や狂牛病で基幹産業の一つである韓国飲食店が打撃を受けているが、既存信組と統合信組を支え、在日同胞の知恵を結集して経済危機の克服に全力を尽くす」と語り、新韓持株会社が世界の金融機関として発展を続けるよう惜しみない声援を送ると強調した。

(2002.03.27 民団新聞)



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