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市民参加で下支え

在日歴史館



丹波マンガン館・NPO法人化申請

 【京都】資金面の手当がつかず、一時は閉館の危機さえ伝えられていた個人運営の在日歴史博物館「丹波マンガン記念館」(李龍植館長、京都府北桑田群京北町)を維持していこうと、幅広い一般市民・団体が結集して17日、同記念館で「NPO(特定非営利活動)法人、丹波マンガン記念館」設立総会を開いた。

 総会には在日同胞と日本人の有志ら30人余りが出席、定款や事業計画、収支予算案などを原案どおり承認した後、京都府にNPO法人の申請を行った。京都府からの認可を待って早ければ6月にも市民参加の、市民経営のNPO博物館として記念館を運営していく。02年度事業計画によれば、かつて丹波山系のマンガン鉱山で働いたことのある韓国在住のマンガン鉱夫からの聞き取りをもとにした特別展を予定しているほか、常設展示資料についても最新の調査研究の成果をもとに補充・入れ替えを行う。

 さらに03年度には、特別展示「朝鮮植民地支配と在日コリアン」を来年7月から9月にかけて実施する。

 これらと並行して、記念館を財政面から支えていくため、会員(正会員・賛助会員)の維持拡大を図り、新たに「年間リーパス」も発行していくことにしている。

(2002.03.27 民団新聞)



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