◆北韓脱出25人が念願の韓国入り
さる14日に難民認定と韓国移住を求めて中国北京のスペイン大使館に駆け込み、中国政府によって翌15日にフィリピンに国外追放された北韓脱出住民25人が18日、マニラ発の大韓航空機で仁川国際空港に到着、念願の韓国入りを果たした。一行は６家族22人と３人の個人で10歳の女児から52歳の男性。これとは別に韓国の国家情報院は21日、北韓住民24人が同日までに第３国を通じて韓国に亡命してきた、と発表した。
◆北韓派遣工作員の実体を初認定
北韓派遣工作員の実体を認める裁判所の初の判決が出された。ソウル行政裁判所第12部は３月22日、金某氏（49）が国（議政府報勲支庁）を相手に、国軍情報司令部所属の北韓派遣工作員として特殊訓練中、傷害を被った自身の国家有功者登録申請を棄却したのは不当だとして起こした訴訟で、先月７日、原告勝訴判決を下したと明らかにした。これは休戦協定違反などの問題のため、北韓派遣工作員の実体を認めていない政府の立場と相反するもので、今後関連者の名誉回復、補償要求訴訟が相次ぐとみられ注目されている。
◆蔚山沖で韓国初の天然ガス生産へ
韓国も来年末から国内で生産した液化天然ガスを使えるようになり、産油国の隊列に加わることになった。産業資源部と韓国石油公社は３月15日、蔚山市蔚州郡の石油備蓄基地で金大中大統領と辛國煥産業資源部長官出席の下、「東海ー１ガス田」生産施設の起工式を行った。韓国は70年から大陸棚などで石油と天然ガスの探査を行ってきたが、経済性のあるガス田はこの東海ー１が初めて。同ガス田は、蔚山の南東58`の水深150bの大陸棚にあり、埋蔵量は2000億立方フィート（液化天然ガスに換算すると400万d）の規模だ。採掘ガスの予想販売収入は約10億j。
◆ＴＦＴ―ＬＣＤ生産で世界１位に
韓国が半導体のＤラムに続き、超薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ（ＴＦＴ―ＬＣＤ）の市場でも、世界最大の強者に浮上した。三星電子、ＬＧフィリップスＬＣＤなど、韓国ディスプレイメーカーの昨年の国内外ＴＦＴ―ＬＣＤ売上高は、52億3600万jに達した。米国のディスプレイ関連の市場調査会社、ディスプレーサーチが３月20日、発表した報告書によると、昨年、韓国は中大型ＴＦＴ―ＬＣＤ市場に1843万2100台を出荷し、世界市場の出荷量（4535万100台の40・６％を占め、一位となった。韓国の2000年の市場シェアは37・１％だった。
（2002.03.27 民団新聞）
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