民団新聞 MINDAN
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有功者団体・少年少女家長らに

在日同胞の真心込めプレゼント



代表に入場券を伝達する金宰淑民団(左)

民団 KOWOCへの誠金5億ウォンで
W杯入場券4268枚

 民団の2002年W杯在日韓国人後援会(会長=金宰淑民団中央本部会長)は韓日共催サッカーワールドカップの成功に向け、この間募ってきたW杯募金の一部、5億ウォンをW杯韓国組織委員会(KOWOC)に伝達、同募金でKOWOCが購入したW杯入場券4268枚を21日、ソウルで国家有功者団体、義死者家族、親のいない少年少女家長らに寄贈した。


ソウルで伝達

 ソウルのKOWOC会議室で行われたチケット伝達式で金宰淑民団中央団長は「88年のソウル五輪の時には540億ウォンの後援誠金を集め本国に伝達し同五輪の成功的開催に寄与した民団は、日本経済の沈滞と狂牛病波動および民族金融機関の連鎖倒産などにより経済的に厳しい状況にあるが、在日同胞が十匙一飯≠ナ集めたW杯後援誠金で購入したものなので、不十分ではあるが在日同胞の誠意として受け取っていただければありがたい」と述べた。

 同時に金団長は「民団は祖国が発展すればするほど日本での在日韓国人の地位もそれにつれて向上することを痛感しているので、常々祖国の発展と韓日友好のために努力してきた。今後も引き続き努力する」と強調した。

 この日、チケットを伝達した団体・代表は、在日学徒義勇軍同志会、光復会、傷痍軍警会、戦没軍警遺族会、戦没軍警未亡人会、武功受勲者会、4・19負傷者会、4・19犠牲者遺族会、4・19功労者会、独立有功者協会、芙蓉会、韓国原爆被害者協会、それにソウルを除くW杯開催9都市(釜山、大邱、光州、仁川、大田、蔚山、全州、水原、西帰浦)の義死者遺族および少年少女家長(模範生)など。

 国家有功者団体に対しては国家と民族のために献身しこれまで社会発展に寄与してきたことに感謝の意を込めて。義死者遺族に対しては他人のためにまたは公益のために犠牲となった人たちの高貴な志しを尊び、その遺族を慰労して。少年少女家長に対しては厳しい家庭環境に屈することなく明るく気丈に生活し、未来の主役となってほしいという激励の意を込めて。また芙蓉会は解放前から、その後の混乱期にかけて韓国人と結婚した日本人妻の集いであり、韓国原爆被害者協会は徴用先の広島・長崎で被爆した当事者らからなり、過去の韓日関係の歴史的所産であり、彼・彼女らの境遇を理解して慰労し、韓日友好親善への願いを込めてチケットを贈った。

 伝達式には、李衍澤KOWOC共同委員長も参席し激励辞を述べた。

 なおW杯在日韓国人後援会は、さる1月10日に韓日共催W杯の成功と韓日友好関係の発展を願ってW杯募金の一部、6400万円をW杯日本組織委員会(JAWOC)に伝達している。

(2002.05.29 民団新聞)



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