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北韓代表団が視察

襄陽空港、蔚珍原発など



「軽水炉」建設関連

 【ソウル】北韓の軽水炉対象事業局の安ヨンファン技術処長を団長とした「軽水炉・直航空路視察団」10人は24日、5泊6日の韓国訪問を終え、航空便で北京に向かった。

 軽水炉建設に必要な人材や物資などを輸送するため、韓国・江原道の襄陽空港と北韓の咸鏡南道・宣徳空港を結ぶ直航空路の開設について調査・交渉するため19日に北京からソウル入りした一行は、襄陽空港のほか、北韓で建設中の軽水炉原発のモデルになった慶尚北道・蔚珍の原子力発電所と慶尚南道・昌原の斗山重工業、そして襄陽空港に問題が生じた場合に利用する予定の金海空港を視察した。

 一行の訪韓日程は昨年12月、北韓の軽水炉専門家19人が訪韓した際と同様に、北韓の要請によって非公開で行われた。米・北韓「枠組み合意」(94年10月)で明記されている軽水炉の建設目標時限が1年後に迫り、「危機説」がささやかれている中で北韓の軽水炉・航空専門家らが襄陽空港をはじめ、韓国の関連施設を視察したことから、軽水炉建設に弾みがつくことが期待されている。

 今回の韓国訪問は、第2回南北経済協力推進委員会の中止(北韓側による一方的なもの)など行き詰まった南北関係のなかで実現したもの。だが、北韓が韓米日が主導するKEDOとの軽水炉事業推進と、南北間の交流・協力を区別して対応してきたことから、南北間の交流促進につながると見るのは時期尚早だろう。

(2002.05.29 民団新聞)



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