「16強」へ米国と10日に対戦
【釜山】サッカーの2002FIFAワールドカップ(W杯)第5日の4日、1次リーグD組初戦の韓国は、釜山アシアード競技場で欧州の強豪ポーランドと対戦、2―0で快勝し、54年スイス大会での初出場以来6回目出場(15試合目)で悲願の初勝利を挙げた。勝ち点3で最高のスタートを切った韓国は、「16強」(決勝トーナメント)進出をめざして10日(大邱ワールドカップ競技場)に米国、14日(仁川文鶴競技場)にポルトガルとそれぞれ対戦する。
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悲願の1勝 韓半島揺れる
勝ち点316強へ手応え
韓国代表チームと同色の赤いTシャツ姿でスタンドを埋めた大観衆(約5万人)は「大韓民国」を叫びながら熱烈な声援を送った。
「アジアの虎」と異名される韓国は、序盤こそやや押され気味だったがポーランドを終始圧倒。前半9分、キャプテンでDFの洪明甫(浦項)のミドルシュートをきっかけに反撃、MFの柳想鉄(柏レイソル)が痛烈なミドルシュートを放ち、洪明甫がポーランド陣営深くまで浸透するなど、総力で攻撃に出た。前半26分、MFの李乙容(富川)が左サイドから強く流したボールをFWの黄善洪(柏レイソル)が左足で鮮やかなボレーシュート、ポーランドのゴールネットを割った。
後半9分には、柳想鉄がペナルティーエリア中央から痛烈なミドルシュートを放ち、ゴールキーパーの手をかすめて追加得点。勝利を決定的なものにした。
試合終了を知らせる主審のホイッスルと同時に選手たちは一斉にフース・ヒディンク監督のところに駆け寄り、勝利の感激を分かちあった。
W杯初出場から48年目に初勝利を収めた韓国代表は、「大韓民国」連呼の大歓声に、20分余りにわたってピッチを回りながら手を振って応えた。
アジア勢のW杯での勝利は66年イングランド大会の北韓(1勝)、94年米国大会のサウジアラビア(2勝)、98年フランス大会のイラン(1勝)に次ぐ4か国目。
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