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W杯特集 韓国、48年目の初勝利

ポーランドを終始圧倒2−0



黄善洪

柳想鉄

先制ゴールを決めた黄善洪(右)
にかけより共に喜び合う柳想鉄(中央)
と崔鎮普i左)

超大型の太極旗がスタンドに広がり、大歓声がわき起こった

伝統とIT技術が調和した
華麗な開幕式

8万人のサポーターが
ソウルの光化門通りに集結、
韓国悲願の初勝利の瞬間、
歓声を上げた



「16強」へ米国と10日に対戦

 【釜山】サッカーの2002FIFAワールドカップ(W杯)第5日の4日、1次リーグD組初戦の韓国は、釜山アシアード競技場で欧州の強豪ポーランドと対戦、2―0で快勝し、54年スイス大会での初出場以来6回目出場(15試合目)で悲願の初勝利を挙げた。勝ち点3で最高のスタートを切った韓国は、「16強」(決勝トーナメント)進出をめざして10日(大邱ワールドカップ競技場)に米国、14日(仁川文鶴競技場)にポルトガルとそれぞれ対戦する。

アジアの虎≠ゥら世界のKOREA≠ヨ
悲願の1勝 韓半島揺れる
勝ち点316強へ手応え

 韓国代表チームと同色の赤いTシャツ姿でスタンドを埋めた大観衆(約5万人)は「大韓民国」を叫びながら熱烈な声援を送った。

 「アジアの虎」と異名される韓国は、序盤こそやや押され気味だったがポーランドを終始圧倒。前半9分、キャプテンでDFの洪明甫(浦項)のミドルシュートをきっかけに反撃、MFの柳想鉄(柏レイソル)が痛烈なミドルシュートを放ち、洪明甫がポーランド陣営深くまで浸透するなど、総力で攻撃に出た。前半26分、MFの李乙容(富川)が左サイドから強く流したボールをFWの黄善洪(柏レイソル)が左足で鮮やかなボレーシュート、ポーランドのゴールネットを割った。

 後半9分には、柳想鉄がペナルティーエリア中央から痛烈なミドルシュートを放ち、ゴールキーパーの手をかすめて追加得点。勝利を決定的なものにした。

 試合終了を知らせる主審のホイッスルと同時に選手たちは一斉にフース・ヒディンク監督のところに駆け寄り、勝利の感激を分かちあった。

 W杯初出場から48年目に初勝利を収めた韓国代表は、「大韓民国」連呼の大歓声に、20分余りにわたってピッチを回りながら手を振って応えた。

 アジア勢のW杯での勝利は66年イングランド大会の北韓(1勝)、94年米国大会のサウジアラビア(2勝)、98年フランス大会のイラン(1勝)に次ぐ4か国目。

ひたいに2−0と
ペインティングされた
スコアに笑顔たっぷりの
サポーター

試合後、スタジアムの外では
韓国、ポーランド両国の
サポーターが熱戦をたたえ合った

試合後、スタンドの大歓声に
答えて手を振る韓国代表



 W杯共同開催国である日本(H組)は、4日に埼玉スタジアムで行われたベルギー戦で惜しくも2―2で引き分けた。これにより開催国の初戦無敗の伝統は守られた(13勝5分けに)。

 ヒディンク監督はピッチを後にしながら「韓国サッカーとしては歴史的な試合だった。よく戦った選手に感謝し、韓国国民とともにこの喜びを分かち合いたい」と述べた。

 同時に「米国とポルトガルは非常に強いチームだ。特に米国選手の多くは欧州のビッグリーグでプレーしており、スタミナもある。次の試合で16強進出の可否が決まる。次も攻撃的なサッカーで臨むと強調した。

(2002.06.05 民団新聞)



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