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「すべて私の責任」

金大統領・国民に謝罪



3男に次ぐ次男逮捕で

 金大中大統領は21日、三男・金弘傑被告(5月18日逮捕、6月5日起訴)に続いて次男・金弘業容疑者(アジア太平洋平和財団副理事長)が同日、あっ旋収賄及び弁護士法違反の容疑で逮捕されたことと関連し、「私は生涯、たくさんの逆境を経て来たが、このような惨澹たることが起きるとは思いもしなかった」とし、「すべて私の責任であり、国民のみなさんに申し訳ない」と謝罪した。

 金大統領は、テレビ中継を通じて発表した謝罪声明で「私は今、顔も上げられない心情で、国民のみなさんの前に立った」とし、「国民のみなさんの声援でもって大統領に当選して以来、私は息子や周囲のことで心配をかけることがないようにすると、何度も約束したが、結局約束を守れなかった」と述べた。

 また、「ここ数カ月間、私は息子の面倒をきちんと見られなかった責任を痛感している」と重ねて謝罪、同時に「私の身の処し方についても、熟考したが、息子の問題は法に委ね、国政に専念し、任務を遂行することが国家と国民のためになると考えた」と述べ、来年2月の任期切れまで大統領の座にとどまることを明らかにした。

 最高検察庁は21日夜、利権介入により巨額の資金を不正に受け取ったとして金大統領の次男、金弘業容疑者をあっせん収罪(金品接受)などの疑いで逮捕した。

 金弘業容疑者は、知人が経営する企業などから倒産処理や税務調査の中断などで各種の請託を受け、「口利き」をした見返りに計22億8000万ウォンを受け取っていたとされる。

(2002.06.26 民団新聞)



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