民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
W杯決勝進出逃す

独に0―1で惜敗



試合終了後、スタンドを埋めた
6万5000人からのねぎらいの
大歓声に手を振って応える
韓国代表

29日に大邱で3位決定戦
大観衆・健闘たたえ拍手、歓声

 【ソウル】2002FIFAワールドカップ(W杯)韓日大会で、欧州の強豪・優勝候補を相次いで破り、アジア勢で史上初の「4強」入りを果たした韓国代表は25日、決勝進出をかけたソウル上岩W杯競技場での対ドイツ戦で0-1で惜敗した。韓国は29日に大邱W杯競技場で、トルコと3位決定戦に臨む。一方、最多となる通算7度目の決勝進出を決めたドイツは、ブラジルと30日に横浜国際総合競技場で対戦、世界王座をめざす。

 W杯共同開催国と次期開催国の対決となった準決勝、韓国の相手ドイツは過去優勝3回、準優勝3回の強豪。しかもドイツが「中3日」での試合であったのに対し、韓国は準々決勝のスペインとの120分間の激戦から「中2日」という苦しい日程。

 ここ2試合、117分間の延長戦(18日、イタリア戦)、120分間を終えてからのPK戦(22日、スペイン戦)で疲れがピークに達しているなかでの対ドイツ戦で、韓国は前半から積極的に攻め込み、大柄な相手と互角に闘った。

 後半途中から、左足首故障で先発から外れていたエースストライカーの安貞桓や薛g鉉を投入したが、今大会屈指のGK、カーンの「鉄の壁」を破ることができなかった。逆に後半30分、守備陣のわずかな隙をつかれ、MFバラックにシュートを決められ、欧州、南米勢以外で史上初となる決勝進出を逃した。

 試合終了のホイッスルと同時に、競技場を埋めた6万5000人のサポーターは、一瞬のため息の後、総立ちし、惜しみない拍手と「テーハンミングッ(大韓民国)!」の大合唱で韓国代表の健闘をたたえた。

 この日、ソウル市庁前広場から光化門交差点にかけての百数十万人をはじめ全国の街頭で、大会始まって以来最高の約700万人の市民が声援を送った。ソウルでは試合終了と同時に何発もの花火が打ち上げられた。

 なお、韓国は22日の準々決勝でスペインをPK戦の末、0-0(PK5-3)で下し、アジアチーム初のベスト4に進出した。

(2002.06.26 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ