１件当たり10万�jを超える海外滞在費と留学費、１件当たり５万�j以上の贈与性送金をする際に韓国銀行への確認を義務付けた制度が廃止され、７月からは取引銀行を通じて金額の制限なしに海外へ送金することができる。また、海外旅行に先立ちパスポートを提示しなくてもトラベラーズチェックやトラベラーカードを購入できるほか、残ったドルなどの外貨を銀行に売る際に売却申込書を作成しなくて済む。

　財政経済部は20日、金融発展審議会・国際金融分科委員会の審議を経て「外国為替取引規定改定案」を確定し、７月１日から施行すると明らかにした。

◆「韓国の競争力は米国の半分」

　韓国大企業のＣＥＯ（最高経営者）らは「韓国の国家競争力は世界最高水準の米国の半分（54％）にすぎない」とみている。その理由として規制・監視中心の経済政策と非効率的な大学教育を挙げた。また、韓国が世界最高水準の競争力を持つ分野は情報技術（ＩＴ）だけだと考えている。

　全国経済人連合会は19日、売上額基準で上位1000社のＣＥＯのうち500人を対象に国家競争力を調べた「ＣＥＯが見た韓国の国家競争力」という報告書で、このように明らかにした。ＣＥＯらは、大学教育など人的資源部門と政治・行政システムなど公共部門は、世界最高水準の46％にすぎないと主張、公務員は官僚的で、時期適切な政策をとれずにいるとみなしている。

◆65％が「貧富の差が拡大」

　全国民主労働組合総連盟が最近、ハンギルリサーチと共同で全国の成人男女700人を対象に「所得分配構造と最低賃金制」について世論調査を実施、20日発表した結果によると、97年末の通貨危機以前に比べて貧富の差が「拡大した」という回答が65．１％に達し、「縮小した」は17．９％にとどまった。

　また、世帯別の実質経済状況に関する質問では41．３％が「悪化した」と回答、37％が「変化がない」、21．６％が「向上した」と答えた。主観的に判断する自分の帰属階層については、「中下層階級」という回答が57．７％で最も多く、「中産階級」21．６％、「下層階級」19．５％、「上層階級」０．７％だった。

◆Ｗ杯韓国監督に４年間無料航空券

　大韓航空は、韓国のワールドカップ（Ｗ杯）ベスト８進出を成し遂げた主人公たちへの「無料航空券」提供を決めた。Ｗ杯公式スポンサーの同社は、韓国代表のヒディンク監督に、韓国の国威を発揚したことに対する褒賞として、2006年のドイツ大会開催までの４年間、国際線の全路線を対象に、ファーストクラスを無料で提供し、特別顧客として待遇することにした。

　また、選手団23人とコーチ陣３人の計26人には、Ｗ杯以降の休暇を楽しめるよう、４人家族基準で同社が運航する地域なら世界どこでも、ビジネスクラスの往復航空券を無料で提供することにした。現在、仁川-ニューヨーク路線の場合、大人１人の往復基準ビジネスクラスの航空運賃は500万ウォン程度。

◆「レッドデビル」商標は使用不可

　ワールドカップ（Ｗ杯）決勝トーナメントに進出した韓国代表とともに人気爆発の応援団「レッドデビルズ」を商標に利用することはできない。特許庁は17日、レッドデビルズの存在を全国民が知っている以上、ほかの団体や会社はこれを使えないと発表した。

　特許庁によると、仏Ｗ杯を控えて97年８月レッドデビルが結成されるや多くの企業が「レッドデビルズ」商標登録を申請した。

（2002.06.26　民団新聞）