民団新聞 MINDAN
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在日へのメッセージ

前田憲二(映画監督)



NPOハヌルGO!

 サッカー台風は過ぎ去った。韓国のその力は歴史に刻まれる。

 さて、いよいよ文化中心の時代を築かねばならない。映像ハヌルは映画だけでなく、韓日文化を軸に、東アジア全体を視野に入れ、歴史・文化・芸術などに興味をもつ人々を結集させ、「NPOハヌルハウス」を立ち上げることにした。

 現在、学者、文化人、労組幹部、そして経済人も一体となり、在日と韓国人、日本人20数名が理事、運営委員となって出発した。1、2年後には法人化を目指している。

 東京の映像ハヌルを基地に、韓国全州にも拠点を置き、やがてはソウルに事務所をと考えている。

 いま、会員を韓日で募っているのだが、年会費は6000円で、4冊の季刊誌が受けられ、講演会、国際シンポ、研究会、調査旅行、文学散歩、留学生支援会などにも参加できる。私が代表理事に推挙されたため、いまその会員獲得や立ち上げ準備に奮闘している。

 個人的には、別の構想もあり、何とか実践できないかと思考している。

 それは、在日の老齢化された強制連行被害者、そして同じく在日の芸術家、文化人、そして経済的に恵まれなかった日本人の芸術家など、100名ぐらい収容できる完全看護の養老院を、長野県辺りに建設したいという思いだ。そこには、小さな絵画のアトリエや、音楽、舞踊など発表できる舞台も作らねばなるまい。

 資金は日本政府に期待できないので、民間や日韓の各企業から募らねばならない。

 それが可能となれば、私自身も、在日の人々と共に、その施設に入りたく考えている。

(2002.07.03 民団新聞)



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