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市民の善意で補償金

同胞戦傷元軍属の遺族に



28日、豊中で

 【大阪】旧日本軍属として太平洋戦争に徴用され、重い障害を負った故鄭商根さんの遺族に「市民戦後補償金」を贈るため1年前から「PALAM(風)プロジェクト」をスタートさせた在日同胞3世らのグループが28日、とよなか国際交流センターで戦後補償チャリティイベントを開く。チャリティには済州道から遺族を招待、「PALAM基金」から100万円を手渡す。

 この市民戦後補償金は近畿圏を中心に全国の50を超える個人・団体から寄せられた「PALAM基金」の一部。プロジェクト自体は5年計画でスタートしたが、高齢の遺族に配慮して「市民戦後補償金」を前倒しして手渡すことにしたもの。事務局のメンバーの1人、鄭順一さんは「戦後補償をキーワードにいろんな人が出会い、話し合う場にしていきたい」と参加を呼びかけている。

 当日は、故鄭商根さんのドキュメントビデオ「理不尽なり2001、決定版」の上映、新屋英子さんによるひとり芝居「チョゴリを着た被爆者」などが予定されている。

(2002.07.03 民団新聞)



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