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政府の継続支援を

金・民団中央団長が来日の金大統領に要請



「地方参政権」
民族金融機関

 訪日中の金大中大統領と在日同胞との懇談会(写真上)が1日、東京のホテルで開かれ、民団中央本部の3機関長をはじめ地方本部団長や駐日韓国企業の役員ら110余人が出席して金大統領の言葉に耳を傾けた。

 金宰淑団長は歓迎あいさつで、98年の歴史的訪日以降、大統領自ら在日同胞の地方参政権問題解決に多大な尽力をいただいたと謝辞を述べた上で、「日本の一部理解不足の議員により、法案成立が停滞している。重ねて韓国政府の支援を」と訴えた。続けて、日本の長期不況下、同胞の金融機関が破綻、再編などの厳しい現状にあることを指摘し、政府の緊急支援を要望した。また、韓日共催のサッカーワールドカップ(W杯)について、在日韓国人後援会を軸に、「在日同胞の立場から成功に寄与した」と結んだ。

 これに対して金大統領は、「参政権問題はこれまで何度も日本政府に解決を要望してきた。小泉首相も進展のないこの間の状況を詫びながら、継続努力を約束した」と述べた。金融問題については、在日同胞の自助努力と韓日両政府の努力が必要だと語った上で、在日同胞の総意を関係部署に伝える必要があると指摘した。

 W杯については、若い世代や女性層を中心に「大韓民国を誇りに思う」との自尊心が爆発した民族史的大転換と評価しつつ、共催パートナーの日本との友好関係を続けることが大切だと述べた。

(2002.07.03 民団新聞)



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