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韓日W杯・成功裏に閉幕

快進撃・韓国は4位に



ブラジル5度目V

 1カ月に及んだサッカーの祭典、2002年FIFAワールドカップ(W杯)韓日大会(出場国32カ国)は6月30日、横浜国際総合競技場での決勝戦でブラジルが2―0でドイツに快勝、2大会ぶり5度目の優勝を決め、幕を下ろした。これに先立ち29日に大邱W杯競技場で行われた3位決定戦で、韓国はトルコに2―3で惜敗したが、アジア勢歴代最高の4位で今大会を終えた。

 【ソウル】トルコは「6・25韓国戦争」(50年6月〜53年7月)に国連軍として参加した友好国で南側スタンドは同国の旗で埋まった。トルコ国歌斉唱で韓国サポーターが特大のトルコ国旗を広げ、場内から友情の拍手が起きた。

 試合開始前には、同日の西海での北韓警備艇による銃撃事件の犠牲者への追悼のため、選手と観客が黙祷を捧げた。そんな雰囲気のなかで、韓国とトルコとの3位決定戦は、激しい攻防戦が展開されたが、これまでの試合で終始DFとして主戦力だった金泰映と崔真浮ェ欠場した前半に3ゴールを決めたトルコが3-2で逃げ切った。

 韓国の敗退が決まると6万8000人の大観衆で埋まったスタンドは一瞬ため息がもれたが、すぐに健闘をたたえる大歓声に変わった。

 スタンドには太極旗だけでなくトルコの巨大な国旗も仲良く広げられた。激闘を終えた韓国とトルコの選手は抱き合い互いに健闘をたたえ、交互に肩を組んだり、手を取り合ってピッチを練り歩き、大声援に応えた。

 3位決定戦に負けたものの、当初、W杯初勝利と16強進出を目標にしていた韓国は、ポルトガル、イタリア、スペインなど欧州強豪、優勝候補を相次いで破る番狂わせを演じて、世界4強に進出する快挙を成し遂げ、世界を驚かせた。

 熱狂的な街頭応援は、今大会最後の韓国戦が行われた29日も続いた。ソウル市庁舎・光化門周辺の約80万人をはじめ、全国各地に270万人の街頭応援団が集まり、韓国代表の善戦に惜しみない声援を送った。

(2002.07.03 民団新聞)



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