英国の格付け会社「フィッチ」が６月27日、韓国の信用格付けを「Ａ０」に２ランク引き上げた。これにより世界３大格付け会社のうち２社が韓国の信用格付けを２ランク格上げしたことになった。財政経済部の金容藤国際業務政策官は同日、「３月末にムーディーズが異例的に韓国の信用格付けをＢａａからＡ３に２ランク引き上げたのに続き、フィッチもＢＢＢ＋からＡ０に２ランク格上げした」と明らかにした。通貨危機に見舞われた南米、アジア諸国のうち、唯一韓国の信用格付けだけが「Ａ０」に引き上げられたことは、これまで韓国の海外部門の順調な成長と共に、継続的に行われた構造調整などが高く評価された結果だという。

◆牙山を首都圏機能の受け皿に

　2004年開通予定の京釜高速鉄道と連携し、牙山新都市が首都圏機能の受け皿として開発される。林寅澤建設交通部長官は、６月27日にソウル・世宗ホテルで開かれた「建設交通政策の発展方向」フォーラムで、「８月までに牙山（忠清南道）に100万坪規模の宅地開発予定地区を指定し、首都圏所在の公共機関、大学、企業などの移転を積極的に支援する」と明らかにした。林長官は特に、牙山が首都圏機能を担うようになるためには、教育施設の誘致が欠かせないとして「牙山に移転する計画のソウル所在の大学には割安な価格で敷地を提供する」と述べた。

◆自動車、国内販売が輸出上回る

　自動車の国内販売が97年の通貨危機以来５年ぶりに輸出を上回る見通しだという。韓国自動車工業協会が６月27日に発表した「2002年自動車産業の見通し修正値」報告書は、今年の自動車の国内販売台数は、昨年比10．２％増の160万台（上半期85万台、下半期75万台）に達し、輸出は155万台（上半期75万台、下半期80万台）と３．２％増にとどまると予想している。国内販売は、上半期の景気回復と特別消費税の引き下げなどを追い風に昨年比20％以上増加したが、下半期には特別消費税引き下げ措置の期限切れ、石油価格の上昇などで昨年水準にとどまり、年間最大だった96年（164台）に迫る160万台に上ると展望している。

（2002.07.03　民団新聞）