| サッカーの練習会場となっている 東京韓学校庭では毎週、 オリニたちが元気に走り回っている |
W杯・韓国の躍進が刺激に
ワールドカップでアジア勢初のベスト4という快挙を成し遂げた韓国。この韓国の大躍進によって、在日同胞小学生たちのサッカー教室「ムグンファ・ジュニア」でもW杯で韓国が次々と勝ち進んでいくのと並行して、新規加入者が急増している。
同クラブは96年に結成。今年で7年目を迎える。毎週日曜日、東京新宿区にある東京韓国学校の校庭で練習を重ねている。W杯の韓日共催決定という追い風もあり、結成当初は50人近くの在日同胞児童たちが加入していた。しかし、初期のメンバーたちが卒業、また、ここ数年間、韓国代表が低迷していたこともあり、サッカー人気が一時下降気味になり、この2年間は新規加入者が減っていく傾向だった。一時は低学年と高学年合わせて、なんとか1チームが作れる状態にまで陥っていた。
「異変」がおきたのはW杯が開幕し韓国が大躍進してからだ。W杯開幕とともに入会者が一人、また一人と徐々に増加した。さらに韓国が勝ち進むたびにその次の練習日である日曜日には入会希望者が一気に増えていった。現在、約40人にまでふくれあがってしまった。中には江戸川区から1時間以上かけて通う子もいる。
現在、チームを指導するのは在日3世の文暢燮監督ただひとり。
文監督はクラブ結成当時からボランティアで子どもたちを指導してきたが「在日同胞のオリニたちがサッカーを好きになり、また成長していく姿を見て、心を熱くしながら教え続けてきた」と話している。
(2002.07.17 民団新聞)
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