民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー



◆改閣、初の女性総理に張裳氏任命

 残り任期7カ月余りとなった金大中大統領は11日、内閣改造を行い、李漢東国務総理に代えて、張裳(チャン・サン)梨花女子大学総長を新国務総理に任命した。韓国で女性が国務総理に任命されるのは今回が初めて。金大統領は、このほかに大統領次男・金弘業被告の捜査と関連して物議を醸した宋正鎬法務部長官に代えて金正吉・元法務部長官を、「6・29西海南北交戦」で韓国側に多数の死傷者を出し引責論が出ていた金東信・国防部長官を更迭し李俊・元国防部国防改革委員長を任命。さらに文化観光部長官に金聖在・韓国学術振興財団理事長▽情報通信部長官に李相哲・KT(旧韓国通信)社長▽保健福祉部長官に金成豪・調達庁長▽海洋水産部長官に金昊植・国務調整室長を起用した。


◆新国会議長にハンナラ党の朴寛用氏

 国会は8日の本会議で、後半期の国会議長に野党ハンナラ党の朴寛用議員、副議長には、与党民主党の金台植、野党自民連の趙富英議員をそれぞれ選出した。後半期の任期が始まった5月30日以降1カ月余り続いた国会の空転は議長団の構成によって解消された。朴寛用議員は国会法の「国会議長党籍離脱条項」に則ってハンナラ党を離党、無所属となった。


◆金大統領次男の弘業氏を拘束起訴

 最高検察庁は10日、金大中大統領の次男、金弘業容疑者(アジア太平洋平和財団副理事長)を特別犯罪加重処罰法で定めるあっせん収賄などの容疑で拘束起訴し、金容疑者関連の疑惑に関する捜査結果を発表した。それによると、金容疑者は企業から「口利き料」25億8000万ウォンを受け取ったほか、98年の現政権発足以後、現代、三星など大企業から後援金名目で22億ウォンなどを受け取った。この他にも検察は、国家情報院とアジア太平洋平和財団のカネ取引疑惑と関連して、口座追跡で浮かび上がった5000万ウォンだけでなく、数億ウォンが国家情報院から金容疑者の口座に流入した状況証拠を掴んでおり、金容疑者が管理していた秘密資金に96年の大統領選挙に使われた政治資金の残り分が含まれていることも確認した。


◆駐中大使館駆け込み脱北者が入国

 先月24日と今月2日、中国駐在韓国大使館領事部に駆け込み、韓国亡命を要請した北韓脱出者、金(24、女)某氏と朴(33、男)某氏、朴氏とともに領事部に駆け込もうとして中国公安に捕まった金(27、男)某氏の3人が15日、第3国を経由して仁川空港着の大韓航空便で韓国入りした。3人の韓国入りは、韓中両国が、韓国公館駆け込み脱北者24人の韓国行きと関連して「今後類似事件発生時中国の国内法と国際法、人道主義の原則に基づき処理する」と6月23日に合意した後初めてのケース。


◆外貨準備高1124億j、世界4位に

 97年の通貨危機当時、30億j台にまで減少していた韓国の外貨準備高が大幅に増え、世界第4位の外貨保有国となった。韓国銀行の3日の発表によると、6月末現在の外貨準備高は、先月比28億800万j増加した1124億3800万j(推計)。これにより、韓国の外貨準備高は5月末基準で香港(1113億j)より11億j多く、日本(4197億j)、中国(2384億j)、台湾(1398億j)に次ぐ4位となった。このように外貨準備高が大幅に増加したのは、保有している外貨の運用利回りが増加したことや、ユーロ高と円高によって両通貨建て資産のドル換算額が急増したことによるものとされている。


(2002.07.03 民団新聞)



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