韓国で平均視聴率29・７％を記録したＭＢＣ放送の人気ＴＶドラマ「イヴのすべて」（韓国ＭＢＣプロダクション制作）が、テレビ朝日とその系列局を通じて10月11日から全国放送される。これまで韓国の人気ドラマが地方の民放局で放映された例はあるが、地上波で全国放送されるのは初めてとされる。

　舞台はテレビ局。看板キャスターの座を争う２人の女性、チン・ソンミ（チェ・リム）とホ・ヨンミ（キム・ソヨン）の間で繰り広げられる嫉妬、心の葛藤、友情などを描く「韓国版女子アナバトル」。先輩と後輩、親と子、男と女の関係では儒教の国ならではのやりとりもあり、日本の視聴者はちょっとした異文化体験を楽しめそうだ。

　ＭＢＣ放送とテレビ朝日の間を取り持ったのは在日同胞３世の成七龍さん。成さんから企画を持ちかけられたテレビ朝日の濱田千佳プロデューサーは「とにかくわかりやすい。日本人が『失ってしまった』と感じるものも多い。Ｗ杯をきっかけに『韓国』という一つのカルチャーが根付いてきており、日本の視聴者にも違和感なく、新鮮味をもって受け入れられるだろう」と期待をかけている。

　放映は10月11日からテレビ朝日とその系列局で毎週金曜日、午後11時15分から24時10分まで。

（2002.08.21　民団新聞）