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地方参政権・一日も早く獲得を

光復節中央式典



民族金融機関を支援
総連同胞との交流など決議

 第57周年光復節慶祝中央記念式典が15日、東京・日比谷公会堂で開催され、参加した3000余人が韓半島の平和定着総連同胞との和合・交流地方参政権の早期獲得民族金融機関の支援などを決議した。会場にはワールドカップサッカー大会(W杯)で活躍した韓国代表選手の黄善洪、柳想鉄の2人が駆け付け、解放記念日のお祝いに華をそえた。光復節の式典は全国各地で開かれ、W杯の成功を土台にさらなる韓日友好親善を誓った。光復節が終わると、民団では後半期運動が始動する。

 同式典を主管した東京本部の許孟道団長は開会辞で、「共生社会実現のために一日も早い地方参政権の獲得を」と力強くあいさつした。

 続いて金大中大統領の慶祝辞を趙世衡駐日大使が代読した。金大統領は韓日共催のW杯を史上最も成功した大会であり、韓国の底力を世界に見せたと評価しながら、国民的エネルギーを土台に、コリアブランドの価値を一層高めていこうと強調した。また、世界に誇る韓国の情報通信を軸に産業分野全体をつなぎ、世界一流の経済国家にしようと訴えた。

 中央本部の金宰淑団長は、同胞社会和合の大きな契機になった総連同胞とのW杯参観団を踏まえ、9月に開催される釜山アジア大会の共同参観を呼びかけ、総連の肯定的受け入れを期待すると表明した。

 日本側の来賓は自民党の甘利明議員をはじめ、公明党の太田昭宏議員、民主党の末松義規議員、自由党の東祥三議員、社民党の福島瑞穂議員のほか、日韓親善協会中央会の越智通雄理事長が、W杯を通じた韓日友好の進展を讃えた。また、与党3党が7月、秋の臨時国会で地方選挙権法案を審議させることを決めたと報告した。

 東京本部の李時香議長が朗読した決議文が採択され、青年会会員によるスローガンの後、同本部の権奇卓監察委員長が閉会辞、万歳三唱を夫昇培常任顧問がリードし、会場全体が唱和した。

 式典が終わると、W杯の興奮を蘇らせるビデオが上映され、「テーハンミングッ」コールの中を、韓国代表チームの一員で日本のJリーグ、柏レイソルで活躍する黄善洪、柳想鉄選手が登場した。

 黄選手は「在日同胞と国民の力を得て4強まで行くことができた。韓国サッカーを愛し、持続的に応援を」と語り、柳選手は「韓国人であることを誇らしく思う。在日同胞の応援を受け、これからもいい成績を見せるよう最善を尽くす」と約束した。両選手は在日オリニらと一緒にリフティングを楽しんだ後、サイン入りサッカーボールを会場に投げ入れたり、握手攻めに快く応じるなど、会場を湧かせた。

 2部の芸能公演では韓国のエンターテナー、テジナが持ち歌を熱唱したり、韓国出身者として日本の大相撲で初めて十両になった春日王関も女性歌手と歌を披露した。3部ではパソコンや韓国往復航空券などが当たる景品抽選で盛り上がったほか、韓国の南部地域を襲った水害への義捐金が集められた。

(2002.08.21 民団新聞)



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