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浮島丸殉難追悼集会に韓国からも初参加



 【京都】浮島丸事件で犠牲となった韓国人徴用工らを追悼する第57周年市民集会(浮島丸を追悼する会主催)が24日、事件現場を見下ろす舞鶴市下佐波賀の浮島丸殉難の碑公園でしめやかに行われた。舞鶴市からは初めて江守光起市長も参加した。

 集会には事件を題材にした映画「エイジアン・ブルー」(堀川弘通監督112分)の韓国国内上映を実現させた市民団体「光州市民連帯」メンバーも駆けつけるなど320人余りが参列した。浮島丸殉難者追悼集会に韓国国内から関係者が出席したのは初めて。

 主催団体の「追悼する会」を代表して野田幹夫会長が「事件から教訓を学び取り、日韓・日朝の国民の友好関係のさらなる発展に尽くす」と決意を述べた。同じく民団舞鶴支部の黄基俊支団長と総連三丹支部の金徳春委員長も追悼の言葉を述べた。

 民団京都本部からは李鉉済団長らも参加、参列者とともに海に献花した。


◆浮島丸事件とは

 青森から祖国への帰還を急ぐ韓国人徴用工とその家族ら3735人を乗せて同大湊港を出港、釜山に向かっていた「浮島丸」が45年8月24日、舞鶴湾に入港する際に爆沈した事件。浮島丸は中央部から二つに折れて沈没した。原因は不明。犠牲者は韓国人とその家族524人、乗組員25人の549人。まだ引き取られていない遺骨280体は東京・目黒の祐天寺に祀られている。

(2002.08.28 民団新聞)



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