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善隣支好の歴史再現

7市町で「朝鮮通信使」イベント



「市民交流フェスタ’02」

 「朝鮮通信使」行列を再現しながら韓日両国国民と在日同胞の草の根交流を図る「KOREA―JAPAN市民交流フェステイバル2002」が、4日の長崎県厳原町を皮切りに始まる。「朝鮮通信使」ゆかりの7市町が地元民団の協力を得ながら11月にかけて順次多彩な韓日交流イベントを展開していく。


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ソウルで開幕

 同イベントは韓・日両国でそれぞれ実行委員会を構成しており、実際に主催するのは地元の7自治体。韓国側実行委員会は日本側の各イベントに高校生らの吹打隊を使節団として派遣、祭りを盛り上げていく。開幕式行事は9月14日、ソウル昌慶宮明政殿で行われた。

 厳原町では釜山市からやってきた子どもたちによるサムルノリ隊32人が先導、地元住民も加わり、「通信使」行列を再現する。一方、下関市では13日、一般公募の参加者が当時の衣装を身につけて市内の目抜き通りをパレードする。午後からは海峡メッセイベントホールで「日韓文化交流会」も行う。


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450人で行列

 中でも滋賀県近江八幡市は19、20日のイベント期間中、「通信使」ゆかりの26自治体と関係27団体で構成する「朝鮮通信使縁地連絡協議会」の全国交流会を主管するだけに大変な力の入れよう。

 「通信使」が縁で姉妹都市の盟約を結んだ密陽市(李三兆市長)から中学生の親善使節団など50人余りを招き、総勢450人で行列を再現する。また、当時の休憩・昼食所となった本願寺八幡別院から一行の通った京街道にかけて韓日の食文化比較コーナーを設け、婦人会滋賀県本部会員が手作りのキムチ、チヂミ、トックなどを販売する。

 このほか、民団側の要請でヒュンダイ自動車の展示も行う。

 岡山県牛窓町での26日のパレードには、青年会広島県本部の農楽隊と韓国・安東中央高校の生徒による吹打隊が加わる。なお、パレード前日の25日には安東中央高と岡山県の近隣の高校生による文化交流会も行う予定。


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コリアタウンも

 民団関係者が実行委員会で主要な役割を担っている静岡では11月9・10日の両日、メーン会場の駿府公園東御門前広場に「コリアタウン・コリア屋台村」を設営、市民交流を深める場とする。

 なお、メーンとなる行事は11月16、17日、千葉の幕張メッセで行う。地元の在日同胞、日本人市民も加わった500人規模のパレードを中心に学術、文化、芸能など多彩な行事を展開する。

(2002.10.02 民団新聞)



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