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南北600人が合同入場

釜山アジア大会開幕



 

南北600人が合同入場 釜山アジア大会開幕

「聖火」も共に点火

 【釜山】4年に1度のアジアのスポーツの祭典、第14回アジア大会は、9月29日の釜山アシアード主競技場での華やかな開会式とともに16日間の熱戦に突入した。

 北韓が、韓国での国際総合大会に初めて出場するほか、戦乱を乗り越えた新生アフガニスタン、5月にインドネシアから独立したばかりの東ティモールも参加するなど、史上最多の44の国・地域から約9900人の選手団が参加、38競技419種目で技と力を競い合う。

 開会式では、2000年のシドニー五輪の時と同様に、ホスト国の韓国選手団が北韓の選手団と共に「韓半島旗」を先頭にそろいの青いブレザーと白いパンツで入場行進し、2年前の感動を再演した(写真)。

 最後の43番目に合同入場行進した総勢600人の南北選手団の旗手は、韓国の皇甫盛一選手(ハンドボール)と北韓の李ジョンヒ(女子サッカー)選手。南北選手らは手に手を携えて行進し「統一アシアード」と「ピース(平和)コリア」への強い思いを全世界にアピールした。

 6万余りの観衆で埋め尽くされたなか、パフォーマンスグループ「ナンタ」の公演で幕を上げた開会式は、「オソソイオ(いらっしゃいませ)」という情あふれる釜山方言で選手らを迎え、メイン競技場を灯す聖火が、共に手を携えた韓国の河亨柱氏(84年ロサンゼルス五輪男子柔道金メダルリスト)と北韓のケ・スンヒ選手(女子柔道看板スター)によって点火された。金大中大統領は「アジアの和合と平和がさらに増進されることを祈願し、美しい港湾都市の釜山で開かれるアジア大会の開会を宣言する」と開会を宣言した。

(2002.10.02 民団新聞)



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